安倍首相“司令塔宣言”も 米に丸投げの拉致問題は頓挫危機・・・

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■安倍首相“司令塔宣言”も 米に丸投げの拉致問題は頓挫危機

 2018年4月25日


 日米首脳会談で、トランプ大統領に

「鉄鋼・アルミの輸入制限適用除外」や

「TPP復帰」を拒まれた上、「武器購入」

と「通商協議」を突き付けられ、惨敗だった

安倍首相。

その中で、唯一“成果”として持ち帰った

のが、米朝首脳会談で「拉致問題」を

取り上げるという約束だ。

帰国した安倍首相は鼻息が荒くなって

いるが、米朝会談で、北が「解決済み」

と突っぱねたり、無言だったら、トランプは

どこまで食い下がってくれるのか。


 安倍首相は22日、北朝鮮による拉致

被害者家族らが出席した都内の集会で

「拉致問題は安倍内閣の最重要課題。

前進するよう、私は司令塔となり全力で

取り組みたい」とあいさつした。

トランプに丸投げしておいて「司令塔」

とはお笑いだが、内憂外患のドツボに

はまる安倍首相は、米朝会談での拉致

問題で失地回復をもくろんでいる。


 河野外相も日本時間23日、カナダ・

トロントの「G7外相会合」で拉致解決を

各国に呼びかけた。

拉致問題を巡って、安倍政権はにわかに

色めき立っている。

世論もサプライズに期待しているが、

ちょっと待ってほしい。


■北の「解決済み」にどう応える?


 「日米首脳会談でトランプ大統領は、

できる限りの努力をすると約束しました

が、米朝会談で拉致問題に言及すれば、

結果がどうであれ、ベストを尽くしたこと

になる。北の具体的な譲歩が事前に練ら

れているわけではない。このままでは、

『言及しただけ』になりかねません。一方、

米国は『ポンペオ訪朝』で、米国人の

拘束者解放を取り付けるなど、着実に

北の譲歩を引き出しています。日本は、

ポンペオ訪朝時に、拉致被害者の解放

も要求してほしいとお願いすべきでした」

(外務省関係者)


 4月初めに極秘訪朝したポンペオ米中央

情報局(CIA)長官は1日、金正恩委員長

と初めて会談。

金正恩は、米朝首脳会談に合わせて、

拘束中の米国人3人の解放を保証したと

いう。


 ここで、ポンペオ氏が、日本の拉致被害者

も合わせて要求すれば、北は何らかの対応

をしたかもしれない。

しかし、安倍政権がポンペオ訪朝を知った

のは会談から10日も経った4月11日。

まさに後の祭りだ。


 北は、米朝会談の雰囲気醸成のため、

3人の拘束者を会談前にも解放すると

みられている。

そんな和やかなムードの中、トランプが

日本の拉致問題を切り出すわけだ。


 元レバノン大使の天木直人氏が言う。


 「北は『拉致問題は解決済み』『約束を

破ったのは日本の方だ』と主張するはず

です。日本側は、事前に経緯などを説明

していて、トランプ大統領が、会談の場で

北の主張に納得することはないでしょうが、

グイグイ交渉することもない。考えられる

のは、北に、日朝両国での話し合いを促す

ことでしょうか。もし、トランプ大統領の

仲介にもかかわらず、北が突っぱねて、

日朝会談すらできなければ、拉致問題は

暗礁に乗り上げる。期待が大きかっただけ

に、安倍政権に対して、家族や世論の批判

が爆発するでしょう」


 安倍政権は4月以降、平壌での日朝首脳

会談開催を猛プッシュしているが、北は無視

を続けているという。

トランプの威を借りても訪朝できなければ、

安倍政権はオシマイだ。


【転載終了】

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 米国は、北朝鮮に関しての情報を

全く日本には提供していないようですね。


 北への圧力一辺倒でしたから、今更、

北も対応しないでしょうし。


 米国には日本独自の外交への理解を

求めるべきだったのでしょうね。


 自国問題に独自外交をしないから、

中国紙や米紙に安倍外交を酷評されて

しまうのでしょう。


 トランプ大統領の拉致問題言及でどれだけ

北が譲歩してくるか?ですね。


 圧力一辺倒で、拉致問題を無視してきた

ツケです。


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