年金支給額1.9%増は焼け石に水・・・高齢者の物価上昇率は足元では5%に迫る
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■年金支給額1.9%増は焼け石に水・・・
高齢者の物価上昇率は平均2.5%より
過酷、足元では5%に迫る
公開日:2023/02/02
高齢者は眼中にないのか(加藤勝信厚労相)
/(C)日刊ゲンダイ
高齢者の方が物価高が深刻──。
31日の衆院予算委員会でそんな実態が明らか
になった。
立憲民主党の後藤祐一議員が取り上げた。
2023年度の年金支給額は3年ぶりに増える。
ただし、年金増加局面に伸び率を抑える
マクロ経済スライドが発動され、引き上げ幅
を0.6%圧縮。
既に年金を受給している68歳以上は前年比
1.9%アップにとどまり、昨年の物価上昇率
2.5%に及ばないのだ。
さらに後藤氏は、高齢者世帯の物価上昇率
が全体の平均より高いことを指摘。
加藤厚労相は
「総務省の発表によると、世帯主が65歳以上
の世帯の22年の物価上昇率は2.9%で、
(年金支給の)ベースとなっている
率(2.5%)よりも高くなっている」と認め
た。
なぜ、高齢者世帯の物価上昇率は高いのか。
日刊ゲンダイの質問に、総務省の担当者は
こう分析する。
「高齢者世帯は、今の物価高騰を牽引してい
る食料や光熱・水道費のウエート(割合)が
大きいからでしょう。高齢者は教育や教養・
娯楽への出費が少ない分、食料の割合が高く
なる。また、高齢者は家にいる時間が長く、
現役世代より光熱・水道費がかかってしまい
ます」(物価統計室)
総務省の発表資料を基に日刊ゲンダイが
ウエートを換算した(トータル100%)。
食料は全体が26.26%、
高齢者世帯(65歳以上)が28.48%。
光熱・水道は全体が6.93%、65歳以上が
7.74%だ。
70歳以上に絞ると、光熱・水道は8.00%に
跳ね上がる。エネルギー・食品中心の
インフレ負担は高齢者ほど酷なのだ。
■加藤厚労相は野党の要求ににべもなく・・・
率は足元で5%に迫っている(写真はイメージ)
/(C)日刊ゲンダイ
「全国の先行指標とされる1月の東京都
区部の消費者物価指数は上昇率が4.3%で
した。高齢者世帯の物価上昇率は足元で
5%に迫っていてもおかしくありません。
アップ率1.9%の年金では物価上昇の半分
にも満たない。これでは暮らしが成り立た
ない。真冬にエアコンを切ったり、医療を
控える高齢者が続出しかねません」
(立正大法制研究所特別研究員・
浦野広明氏=税法)
後藤氏は、高齢者が直面する実情に即し
た年金支給を求めたが、加藤は支え手で
ある現役世代の負担や年金財政への影響
などを挙げ、にべもなかった。
「物価と年金のギャップを埋めるべく、
年金生活者に対し、一時金を給付するなど
の動きもみられません。1月のコロナの
死者数は初めて月間1万人を超えましたが、
大半が高齢者です。岸田政権の高齢者切り
捨ては目に余るものがあります」
(浦野広明氏)
年金生活者はもっと怒ったほうがいい。
【転載終了】
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日本企業の99.7%は中小企業であり、
労働者の68.4%は中小企業の労働者で
す。
その99%を切り捨てる日本社会が成
り立っていくわけがありませんね。
今の日本にはイノベーションを確立
する力さえもないと言われています。
軍事力だけ特出する日本は何れロシ
アのような国になるのかも。
もう少し、若者に希望を持たせて
ほしいものですね。
高齢者にも。
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