引き継ぐべき憲法秩序 首相権力の統制が先決だ・・・
毎日新聞
【転載開始】
■引き継ぐべき憲法秩序 首相権力の統制が先決だ
※毎日新聞社説より抜粋。
1年前、安倍晋三首相は憲法9条への
自衛隊明記論を打ち上げた。
自民党をせき立て、野党を挑発し、
衆院総選挙まではさんで、改憲4項目の
条文案作成にこぎつけた。
しかし、衆参両院の憲法審査会は今、
落ち着いて議論できる状況にはない。
最大の旗振り役だった首相への信用が
低下しているためだ。
モリ・カケ、日報、セクハラ。
問われている事柄を真正面から受け止めず、
過剰に反論したり、メディア批判に転嫁したり
するから、いつまでもうみは噴き出し続ける。
この間くっきりと見えたのは立法府と行政府
のバランスの悪さだ。
とりわけ安倍政権では、首相の過剰な権力
行使が目立つ。
昨年8月、首相は内閣改造に踏み切りながら、
野党による国会召集の要求を「無視」し続けた。
総選挙後にようやく特別国会を開くと、野党の
質問時間を「強引に削減」した。
本来中立性が求められる公的なポストに、
意を通じた人物を送り込むのもいとわない。
内閣法制局長官の人事や各種有識者会議が
それだ。
小選挙区制の導入、政党助成制度の創設、
首相官邸機能の強化といった1990年代から
進められてきた政治改革が、首相権力の増大
に寄与しているのは明らかだ。
中選挙区時代の自民党はライバルの派閥が
首相の独走を抑えてきた。
しかし、今や首相は選挙の公認権と政党交付金
の配分権を実質的に独占する。
政府にあっては内閣官房スタッフの量的拡大
と内閣人事局のにらみを前に各省は自律性を
弱めた。
すなわち国会と内閣の同時掌握が「安倍1強」
の根底にある。
ここに権限のフル活用をためらわない首相の
個性が加わって、日本の憲法秩序は安倍政権
を通じて大きく変容してきたと言わざるを得ない。
(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20180503/ddm/
005/070/063000c
【転載終了】
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風向きが変わってきたということでしょうか。
まあ、読売、産経、日経以外は、消極的では
ありますが、安倍批判もしてきてますからね。
外交は安倍首相には任せられませんし、
改憲も「安倍政権下では反対」が58%。
危なくてしょうがないから?
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