日米の金利差拡大×原油高で円安地獄が再び・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■日米の金利差拡大×原油高で円安地獄
が再び・・・通年の値上げラッシュが庶民
を直撃!
公開日:2023/02/19
150円台再来も(写真は昨年10月)
/(C)日刊ゲンダイ
異次元緩和を継続するのか、しない
のか。
アベノミクスの片棒を担いだ日銀の
黒田総裁が今春退任し、経済学者の
植田和男氏が後任となる見通しだ。
その手腕に注目が集まる中、円安が
進行している。
17日の東京外国為替市場で、円相場が
一時1ドル=135円台まで下落し、
約2カ月ぶりの安値を付けた。
円が売られるのは米国の利上げが
長期化し、日米の金利差が拡大する
との観測からだ。
今月に入り、米国経済の堅調ぶりを
示す経済指標が相次いで発表されて
いる。
1月の雇用統計、消費者物価指数に
続く卸売物価指数の上昇率は
前月比0.7%、前年同月比6.0%。
ともに市場予想を上回った。
「インフレ退治のためにFRB(米
連邦準備制度理事会)がさらなる
利上げを続けても、米経済は好調な
ため、景気後退にはつながらないと
見ています。米中対立などを背景に
した中国の米国債売却も米金利を
引き上げている。米10年国債の
利回りはわずか2週間で0.5%も上昇
し、3.9%に迫っています。投機筋
が円を売ってドルを買う動きを強め
るのは当然で、それが長期化し、
円安はさらに進むとみられています。
昨年10月にドル円レートは1ドル=
150円台に乗せ、32年来の安値水準
を更新しましたが、あの悪夢が再来
してもおかしくありません」
(経済ジャーナリスト・井上学氏)
植田新総裁が異次元緩和の修正に
動くとしても、一気に正常化する
ことはできない。
だが、小幅な利上げでは円安進行に
太刀打ちもできない。
■値上げは今年後半には落ち着く
見通しだったが・・・
円安が招く輸入物価高に輪をかけ
そうなのが原油価格の高騰だ。
足元は1バレル=70ドル台後半で推移
しているが、先行きは不透明。
日経ヴェリタス(12日付)で
エレメンツキャピタルの林田貴士氏
は、今年の原油価格はブレント原油
ベースで1バレル=90~110ドルの
レンジに戻ると予想している。
米中の消費が景気を下支えするなど、
マクロ環境が改善するためだという。
「円安に原油高が加われば、企業は
コスト上昇分の価格転嫁を加速せざる
を得ません。企業は値上げ慣れしてお
り、迅速かつ大幅な値上げに踏み切る
はずです。物価上昇に見合った賃上げ
が実現しなければ、昨年以上に懐が
寒くなるでしょう」(井上学氏)
帝国データバンクの調査(3~7日
実施=有効回答1335社)では、商品
・サービスの値上げ予定は今年後半
には落ち着く見通しが示されていたが、
円安と原油高の進行で通年の値上げ
ラッシュに見舞われそうだ。
【転載終了】
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新総裁は利上げする可能性が高そ
うですね。
当面、物価高は続き、景気後退は
避けられそうもないですね。
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