結婚に成功した夫婦、失敗した夫婦は“出会い”に違い?
AERAdot.
【転載開始】
■結婚に成功した夫婦、失敗した夫婦は“出会い”に違い?
もともとは赤の他人の男と女。
でも、誰も別れる前提で結婚はしない。
夫婦という共同事業の黒字経営・高値安定
はいかに可能か。
うまくいく結婚、うまくいかない結婚、その
分岐点は一体どこにあるのか?
* * *
家にいても、夫との会話はメールのみ。
寝室も15年近く別々だ。時折、洋服を取り
に自室を出る姿を見かけるだけ。
「そのほうが、変な喧嘩にならなくていい」
会社員のTさん(女性・51)は、淡々とそう
語る。
夫は家の中にいる、ただの「他人」。
そう割り切ったら、楽になれた。
初めからこうだったわけではない。
学生時代、音楽サークルの先輩だった四つ
年上の夫。
Tさんが社会人になってから交際がスタートし、
25歳の時に結婚した。
もう少し仕事を続けたかったが、ハネムーン
で子どもを授かり、退職することにした。
ひずみが生まれたのはその時からだ。
Tさんが妊娠してもたばこをやめず、隣で
平然と吸い続ける夫。
出産後も、おむつ替えを頼むと
「おしっこならいいけど、ウンチは嫌」と断ら
れた。
その後も家事や育児に協力しないばかりか、
子どもの教育費すら負担しない。
下手に出て頼むのもばかばかしくなり、
「もう夫のことはケアしない」と決めた。
5年ほど前から、食事も作っていない。
離婚してもいいと思うときもあるが、ローン
を完済した家を出ていくのも腹立たしいので、
家庭内別居を続けようと思っている。
Tさんは、たまたま相性の悪い相手と巡り
合ってしまい、「運が悪かっただけ」なのか。
程度の差こそあれ、パートナーとの関係に
悩んだことがない夫婦などいない。
結婚における成否の分岐点は一体どこに
あるのか。
2017年2月下旬、インターネット調査会社
マクロミルを通じて1032人の既婚者を対象
にアンケートを実施。
結婚を成功へと導く「方程式」を探った。
Tさんのように、初婚で「結婚が失敗だった」
と答えた人は、全体の24.3%。
男女別でみると、男性が22.7%、女性が26.0%
という結果になり、女性のほうが失敗だったと
感じる割合がやや高かった。
■情緒的つながり求める
結婚が成功だったと答えた人は、どのような
ポイントで相手を選んだのだろうか。
「結婚の決め手」について聞くと、「失敗した」
と答えた人に比べ、「成功した」と答えた人ほど
「一緒にいて安心」「愛情を感じた」「この人しか
いないと思った」といった精神的な充足を重視
していることがわかった。
逆に「失敗した」と答えた人は、結婚の決め手
について「相手に迫られて」と答える人が
「成功した」人よりも割合が多く、初期の時点で
しっかりとした心理的な合意形成を結ぶことが
カギとなっているようだ。
家族社会学が専門の立命館大学の筒井淳也
教授によると、近年、結婚において愛情などの
情緒的なつながりを求める人は増加傾向にあり、
愛情やコミュニケーションを大事にし続けると、
その後も満足度が高いまま維持できるという
データもあるという。
リクルートブライダル総研の「夫婦関係調査
2015」によると、夫は「妻との会話量」、妻は
「夫と一緒に趣味を楽しんだ回数」が多いほど、
結婚の満足度は高くなるということがわかった。
当たり前のようだが、ルックスや収入などの
スペックだけでなく、長い結婚生活において、
話が合い、同じ時間を共有できる気の合う相手
を選ぶことこそ、出会いの時点で最も重視すべき
ポイントなのだ。
■居酒屋お見合いで結婚
実際に「結婚に成功した夫婦」はどのように
出会い、結婚を決めたのだろうか。
3月某日、都内在住のIさん(夫・43)、Nさん(妻・40)
夫妻を訪ねた。
6歳になる娘と3人で暮らすIさん夫婦。
今年で結婚10年目だ。
取材中、娘はずっとIさんの膝の上から離れず、
家族仲の良い様子が伝わってくる。
大恋愛の末に結ばれたのでは……と想像したが、
2人が出会ったのはIさんの父親がセッティングした
居酒屋での「カジュアルお見合い」の場だった。
「おい、そろそろ嫁さん見つけたほうがいいんじゃ
ないか」
きっかけは“石原慎太郎キャラ”のIさんの父の
一言。
父の仕事関係の知人の娘と会うことになった。
互いに経歴や趣味などを書いた「身上書」を作成。
父の顔を立てるため、一種の“企画”という感覚
だったという。
「友だちと『身上書を見る会』を開催したり(笑)。
冷やかし半分な気持ちもありました」
とNさん。お見合い当日。
居酒屋でお互いの父と4人で会った。
父親同士は仕事の話で勝手に盛り上がり、
初対面の2人はほったらかしに。
ただ、だからこそ肩の力を抜いて話ができたという。
「『タモリ倶楽部が好き』と聞いて、『話しやすい
子だな』と思ったのを覚えています」(Iさん)
その後、何度かデートを重ねるうちに、
「話しやすい」「気が合う」とお互いに感じたのが
結婚の決め手となった。
すでに親同士が知り合いであるため、
「相手の親に会う」という結婚前の一大プレッシャー
もクリアしており、スムーズに結婚の流れへ。
2年間の交際を経て結婚。結婚から10年たっても、
会話の絶えない仲の良い夫婦だ。
(編集部・市岡ひかり、柳堀栄子)
※AERA 2017年3月20日号
【転載終了】
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Tさんの旦那さんのように、子供の面倒を
見ない旦那さんは介護の協力もしないような
気がしますが?
私たち夫婦は、妻の出勤が早く、遅い
帰宅なので、子供の朝と夕方の面倒は
私の役割でしたね。
私の夜勤の時は、夜中に起きた子供は
なかなか寝ないので寝付くまで遊んだり
でしたね。
私たち夫婦の出会いはお見合いです。
最初にお話があった時は、私に付き合って
いる方がいましたのでお断りしました。
1年後でしたでしょうか、私が彼女と別れて
半月後にまた同じ相手(現妻)からのお話が
あり、縁があるのかなと会いました。
しかし、跡取り同士なので妻両親に結婚を
反対されたりしましたが、それでも、会って
から半年後には結婚していました。
それから30数年、子供たちや義母から
「なんでそんなに仲がいいの」と言われる
くらいには仲良し夫婦かな。
私の従弟は20回見合いし、結局、一番最初
の相手の方と結婚しています。これも縁かな!
恋愛結婚はピークに結婚し、見合い結婚は
結婚後徐々にピークになっていくということで
しょうかね?
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