臨戦態勢のイスラエル軍 住民は自宅にシェルター・・・
田中龍作ジャーナル
【転載開始】
■臨戦態勢のイスラエル軍 住民は自宅にシェルター
安倍首相のJアラートとはまったく違う。
イスラエル空軍が8日夜(現地時間)、
シリア領内にあるイランの軍事施設を
攻撃したことを受けて、田中は翌9日朝、
ゴラン高原に向けて車を走らせた。
レバノン、シリア国境沿いにあり、
両国を一望できるゴラン高原は、
イスラエルが第3次中東戦争(1967年)で
シリアから奪い取った戦略要衝の地だ。
当然、緊張の最前線にある。
道路の一部は軍によって封鎖されていた。
立ちはだかった女性警察官は
「軍が警戒態勢に入ったので、きょうは通れない」
と言った。
普段は通れる道だそうだ。
田中が「イスラエルがシリアを攻撃したからか?」
と聞くと警察官は「イエス」と答えた。
迎撃ミサイルを積んだイスラル軍の
大型トレーラーと遭遇した。
軍用車両がひんぱんに行き交った。
この日、イスラエル軍はゴラン高原で統幕長以下、
北部防衛についてのミーティングを持った
(IDF=Israeli Defense Forces公式アカウント)。
現地紙によると、(防人としてゴラン高原に入植した)
ユダヤ人のコミュニティーにイスラエル軍は、
「シェルターをいつでも開けておくよう」にと指示を
出した、という。
サンドウィッチ店の女性経営者(30代)は、
顔を曇らせながら次のように話した-
「状況は悪い。シリアやレバノンからロケットが
飛んできたらアラートが鳴る。鳴ったら、多くの
家族はシェルターに駆け込む。ウチは家の中に
シェルターがあるので、子供(5歳)はシェルター
に毎晩寝せている」。
新式住宅にはシェルターが標準装備として付いて
いる、という。
安倍政権のように危機感を演出しなくとも、
実際に緊張状態にある国では、人々が自費で
自宅にシェルターを設けるのである。
田中がレバノン・シリアを一望できるゴラン高原
に遠路向かったのは、2006年のレバノン-イスラエル
戦争が頭にこびりついていたからだ。
4次にわたる中東戦争をすべて勝利している
イスラエル軍が唯一敗北したのが、2006年の
対レバノン戦争だった。
当時、イスラエル軍はガザのヒズボラとの戦争に
かまけて いたため、レバノンのヒズボラとの間で
挟撃され、手痛い敗北を喫したのであった。
12年が過ぎた今、似たような状況にある。
アメリカは大使館のエルサレム移転を、
よりによって 5月14日に持ってきた。
5月14日はアラブがイスラエルから土地を奪われた
日(ナクバ=大災厄)である。
最悪だ。今年はナクバ(大災厄)70周年にあたる。
毎週金曜日、パレスチナ(ガザとウエストバンク)で
反米・反イスラエル勢力が蜂起しているのは、
このためだ。
イランがスポンサーを務めるヒズボラが事実上の
報復攻撃に出、パレスチナの反米・反イスラエル
勢力が本格蜂起すれば、2006年の悪夢が再現する。
イスラエル軍は同じ失敗を繰り返さない。
【転載終了】
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個人的には、北朝鮮より中東に注目して
いました。
中東はより大きい戦争になる可能性が
高いです。
戦争が拡大すれば、米国から日本に資金
及び自衛隊の派遣要請が来るでしょう。
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