米国のイラン核合意離脱、中国に漁夫の利?
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【転載開始】
■米国のイラン核合意離脱、中国に漁夫の利?
人民元建て原油取引後押しの可能性
2018年5月11日(金)
米国の対イラン制裁再開を受けて、
中国は世界最大の原油輸入国の立場を
利用して人民元建てで原油を輸入する
ことをイランに要求することが可能となり、
中国が受ける恩恵は大きいと専門家は
指摘する。
米国の対イラン制裁は、イランの石油
貿易を抑制することが狙いだが、
中国を含め多くのアジア諸国は引き続き
イランから原油を輸入するとみられている。
原油価格の国際指標となる北海ブレント
原油先物とWTI原油先物はドル建てで取引
されている。
中国が人民元建てでイランから原油を輸入
すれば、貿易決済における人民元の利用が
増え、それにより基軸通貨としてのドルの
地位に影響が及ぶ可能性がある。
また、中国はドル建てで原油を輸入した場合
に生じる換金手数料を節約できる。
コロンビア・スレッドニードルのシニアアナリスト、
Edward Al-Hussainy氏は、今後イランの輸出や
イランへの海外からの投資は減少が見込まれる
と指摘。
それによりイラン経済は打撃を受けるが、
世界の原油取引がドルを支える重要な柱と
なっていることを踏まえると、ドルの流動性に
とっても打撃になるとの見方を示した。
今年3月には上海先物取引所傘下の
「上海国際エネルギー取引所」で、人民元建て
の原油先物取引が始まった。
WTIや欧州の北海ブレントが原油取引の
国際指標となっている現状に中国が対抗する
狙いがあるとみられる。
また、関係筋によると、中国当局は原油の
輸入決済をドルから人民元に切り替える準備に
着手した。
これらは、人民元の国際化に向けた中国当局
の取り組みの一環といえる。
[ニューヨーク 10日 ロイター]
【転載終了】
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着々と中国の世界戦略が進んでいるという
印象を受けます。
もはや、アジアの覇権は中国が握っている
と言ってもいいのでしょうね。
米国は、他国の政情に介入して、軍事費が
増大し、双子の赤字が増える一方ですので、
経済で中国に追い越されるのも時間の問題
でしょう。
日本の原油の輸入量はサウジアラビア、
UAE、カタール、クウェートでイランの6.5%
分は補填できるでしょうが、価格高騰の打撃
を受けるのは日本(国民)でしょうね。
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