“漁夫の利”財務省 次官人事巡る「麻生vs菅」の暗闘に勝利

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■“漁夫の利”財務省 次官人事巡る「麻生vs菅」の暗闘に勝利

  2018年6月5日


 異例の2トップ不在で注目された財務省の

幹部人事は、次官に星野次彦主税局長(58)、

国税庁長官に飯塚厚関税局長(59)が起用

される方向となった。

財務次官人事を巡り、水面下で繰り広げられた

「麻生財務相vs菅官房長官」の暗闘は結局、

先手必勝の漁夫の利で財務省が勝利したと

言える。


 次期次官人事で財務省の本命は、

岡本薫明主計局長(57)だった。

ところが、岡本氏は森友学園問題の決裁文書

改ざん時に文書管理や国会対応を担う官房長

だったことから、「1回休みで傷をつけないよう

温存する」(財務省関係者)方針が早々に決定。

来年、岡本氏に引き継ぐまでの“ワンポイント

リリーフ”の人物が定まらず、人事案は宙に

浮いた状態だった。


 「来年、岡本さんを次官にするためには今回、

岡本さんより入省年次が下の人にはできない。

そこで突如浮上したのが、浅川雅嗣財務官(60)

と森信親金融庁長官(61)でした。

どちらも前例のないポストからで、通常ならあり

得ない人事なのですが、浅川氏は麻生氏が首相

だった時の秘書官で麻生氏の覚えがめでたい。

一方の森氏は菅官房長官の大のお気に入りで、

金融庁長官を異例の3期も務めている。

そんなことから2人の名前が挙がり、麻生氏vs

菅氏の戦いと見られていたのです」(与党幹部)


■透けて見える安倍3選への執念


 霞が関の幹部人事を牛耳るのは官邸直轄の

内閣人事局だ。

森金融庁長官の名前が一部で報道された際、

不祥事続きの財務省に対し、菅が人事で介入

してくる――と、財務省は警戒モードだった。


 最終的に財務省は、星野主税局長を次官に

起用することにしたわけだが、主税局長→

国税庁長官という既定路線を変えてでも、

官邸の介入を退けた形だ。


 この人事で確定すれば当然、安倍首相も

「了承の上」ということになる。


 「安倍首相が財務省の意見を取り入れたのは、

総裁選で財務官僚の守護神である麻生氏の

支援が何としても必要だからだろう。財務相を

辞めさせないのもそれが理由。安倍さんの総裁

3選への執念が透けて見えます」(前出の与党幹部)


 次官が誰になろうが、首相と財務相が代わらない

限り財務省の“忖度体質”も変わらない。


【転載終了】

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 ここまでくると、「もう政治がどうにもならない」

という感じですね。


 「この国は、なるようにしかならない」のかな。


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