日本は「ごみのホットスポット」だった!

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【転載開始】


 日本の海が危ない! 日本の海を覆い尽くす

 世界の27倍もの「マイクロプラスチック」問題

 2018年06月10日


■日本は「ごみのホットスポット」だった!


 「ビーチコーミング」というものをご存知

でしょうか?


 海岸に打ち上げられた漂着物を拾い集め、

観察する遊びです。

なかには拾い集めたものでアート作品を

制作する人もいます。


 漂着物はさまざまで、貝殻・石・流木など

の自然物のほか、漁具や陶器片、空き缶

などの人工物もあります。

なかでも、波に洗われて角が取れて丸く

なったガラス、いわゆるビーチグラスや

シーグラスと呼ばれるものは宝石のような

美しさがあると人気で、高値で取り引き

されることもあります。

漁で使われていたガラス製の浮き球は

土産物屋でも販売されているので、旅行の

際に見たことがある人も多いのではない

でしょうか?


 しかし、それらの人工物は投棄、廃棄

されたゴミでもあります。

日本でも漂着物の多い島や海岸を持つ

自治体では、収集や処分の費用が大きく

なり、近年問題となっています。


 さらに今年に入ってから盛んにニュース

で報じられているのが、海洋プラスチック

ごみです。

レジ袋やペットボトル、お弁当の容器が

主なもので、誤食した海鳥やウミガメ、

魚が多く見つかっており、深刻さが増して

います。


 海に流出したプラスチックごみは、漂流中、

そして海岸に打ち上げられたあと、

紫外線を浴びて劣化していきます。

そうして波に洗われているうちに、5ミリ以下

の小さなプラスチック=マイクロプラスチック

と呼ばれるものになるのです。


 そのマイクロプラスチックは、プランクトン

や小魚の体内に取り込まれ、食物連鎖の

果てに生態系に悪影響を及ぼす可能性が

指摘されています。

さらに、マイクロプラスチックが体内に蓄積

した魚を人が食べることで、人体にも影響

が出るとも……。


 しかし、人がマイクロプラスチックを含んだ

魚を食べても、その多くは排出され、

マイクロプラスチックに有害物質が添加して

いたとしても大きな影響は出ないと話す

研究者もいます。

まだ研究段階でハッキリとした影響は

わからないというのが現状のようです。


 人体に及ぼす影響はさておき、

「海洋ごみ問題に対する日本の取組

(東京都環境局)」によれば、’15年時点で

日本周辺海域では北太平洋の16倍、世界

の海の27倍にも及ぶ、マイクロプラスチック

が存在しています。「マイクロプラスチックの

ホットスポット」であるという状況なのです。


■規制が進む欧米に比べ、遅れをとる日本


 こうした海洋プラスチックごみ、マイクロ

プラスチックの現状を踏まえて、欧米では

プラスチック使用の禁止や規制が進んで

います。

今年5月にはEUが、一部の使い捨て

プラスチック製品の流通を禁止する新たな

ルールを提案しました。


 その対象はストローやナイフ、フォークや皿、

風船に取り付ける棒など。

プラスチックを使った釣り具や漁具については、

製造業者にごみ収集・処理費用を負担させる

そうです。

加盟国は’25年までにプラスチックの飲料ボトル

の90%を回収することが義務づけられます。


 これに先んじて米カリフォルニア州マリブ市

では、6月1日から飲食店でプラスチック製

ストローを提供することが全面的に禁止され

ました。

また、カリフォルニア州では’16年秋から、

使い捨てビニール袋(レジ袋)の配布禁止を

決めています。


 スターバックスコーヒーが本社を置く

シアトル市では、今年7月1日からレストラン

やカフェ,その他の食品サービス業での

使い捨てプラスチックストローとカトラリー

(ナイフ・フォーク・スプーン)を禁止するそう

です。

これは1日に5億本ものストローが廃棄されて

いるアメリカの現状を踏まえたものです。


 では、日本は? 今のところ国にも自治体

にも規制をする動きはありません……。

規制がないから、なにも変えなくてよいので

しょうか?


 世界でもっとも多くの量のごみを廃棄して

いる国が日本です。

なにかしらのアクションを起こす必要がある

ことは間違いありません。


■ごみ削減のカギはマイボトル


 そこで推奨したいのがマイボトルです。

自動販売機やコンビニが多い日本では、

手軽にペットボトル飲料を購入できること

から、そのごみの多さが際立っています。

マイボトルを使うことで、ペットボトル飲料の

利用をできるだけ控えてはどうでしょう?


 保冷保温機能を持ったサーモボトルを

使えば、入れたままの温度で飲むことが

できます。

また、バッグに入れておいても、結露した

中身が濡れることもありません。

さらにスターバックスコーヒーやエクセシ

オールコーヒーにマイボトルを持参すれば

20円割引、タリーズコーヒーでは30円引き、

上島珈琲ならなんと50円引き!


 コンビニでもローソンのマチカフェでは

10円引きなど、お得なサービスが多くの

コーヒー店で受けられるのです!


 スーパーマーケットでのマイバッグ利用

の割引が、ポイント加算や1~2円の割引

であることを考えると、かなりお得感があり

ます。


 しかもマイボトルのメーカーは自然環境

に対して高い意識を持っています。

例えばクリーンカンティーンは、人体や

環境に影響のある物質をボトルから排除。

カラフルなボトル表面の塗装は強度にすぐれ、

ユーザーにできるだけ長く愛用してもらうこと

を目指して作られています。


 ハワイや米西海岸でもっともポピュラーな

マイボトルのひとつであるハイドロフラスクは、

軽さと強度を両立。

すべてのボトルが保冷保温機能を装備した

サーモボトルで、飲み口にこだわったコーヒー

用、気の抜けないビール用などの商品も

ラインナップしています。

もちろん人体や環境に悪影響を及ぼすもの

は使用していません。


 ところで海洋プラスチックごみは、海だけの

問題ではありません。

都市や里山、山間部を流れる川から海へと

流れ込んだプラスチックごみも、自然環境に

大きな影響を及ぼしています。


 今年の夏からはどこへ行くにもマイボトル

を携帯して、スマートな消費スタイルを実践

してみるのもいいでしょう。

欧米がストロー禁止運動なら、日本は

マイボル推進運動で海をきれいに保つ……。

安全な海産物をずっと食べられるよう、

小さな一歩を踏み出しましょう!

<取材・文・撮影/PONCHO>


【転載終了】

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 実は、先日のG7で海洋保護と持続可能

な漁業の実現などを各国に促す、

「海洋プラスチック憲章」が提案されていま

した。


 そこで、調印しなかったのは米国と日本

だけです。


 安倍首相は「日本は2億ドル(約220億円)

のコミットメントを発表する。女性の参画や

リーダーシップの推進は多様性をもたらし、

組織や社会を成長させる」と述べ、この

支援が発展途上国の成長に貢献すること

になると強調。日本が海外に貢献している

とアピールをしていました。


 そんなお金があるなら、国内の必要な

ところに使うべきであり、海外にいい顔する

為に使うべきではありません。


 日本は、ICANにも署名せず、これでは、

日本は“尊敬される国から軽蔑される国”

になってしまいます。


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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