日朝会談を悪用・・・安倍首相「総裁3選」へ露骨なムード作り
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■日朝会談を悪用…安倍首相「総裁3選」へ露骨なムード作り
2018年6月16日
8月か9月に「日朝首脳会談」実現に向け調整。
政府関係者の情報をもとに大メディアがこう
はやし立てている。
「対話のための対話は意味がない」と繰り返し
てきた安倍首相が百八十度方針転換し、
14日は拉致被害者の家族とも面会して直接
交渉への強い意欲を見せた。
突如として浮上した“日朝会談ムード”だが、
これにはウラがある。
首相官邸は公式には何も発表していない。
しかし、メディアは一斉に、12日の米朝首脳
会談で金正恩朝鮮労働党委員長がトランプ
米大統領に対し、安倍首相との会談に応じる
用意があるとの考えを示したと報道。
8月に安倍首相が平壌を訪問する案や9月に
ロシアで開かれる東方経済フォーラムを利用
した会談の案が検討されていると伝えている。
13日に安倍首相と会った自民党の萩生田
幹事長代行が、金正恩は拉致問題について
「解決済み」という従来の立場を示さなかった
として、「大きな前進」だと発言。
西村官房副長官も「(北が交渉を)拒否する
ことはないだろう」と楽観的だった。
だが、「解決済み」と“言わなかった”とは
「無言だった」とも取れる。どうして「前進」に
なるのだろうか。
「春から水面下で北と交渉してきた」という
政府関係者の話も疑わしい。
実際、日本政府に北とのパイプがないから、
ここまでトランプ頼みだったわけだ。
かつて北朝鮮の「ミスターX」と秘密交渉を
行った田中均元外務審議官は「今の日本
には北とのチャンネルが不足している」と
嘆いていたし、朝鮮半島情勢に詳しい
東京新聞の五味洋治論説委員は「外交
ルートを通じて北朝鮮に厳重に抗議」と
いうのは、「北朝鮮大使館にファクスを
送っているだけ」と実情を明かしていた。
最近も「官邸の首相側近が『北にアプローチ
したけれど全く反応がない』と頭を抱えていた」
(自民党ベテラン議員)という。
安倍首相の茶坊主が都合のいい情報を
流してムードをつくるのは、政権の常套手段
である。
萩生田は総裁特別補佐や官房副長官時代
から何度もその役回りを演じてきた。
西村はつい先日も、「G7で安倍首相が議論を
主導した」とツイートしたら、その後、トランプが
「合意文書に署名しない」と事務方に指示して
いたことが分かり、赤っ恥をかいたばかりだ。
だからこのタイミングで、「8、9月の日朝会談」
という情報が出されるのにも理由がある。
9月の自民党総裁選対策だ。
総裁選直前の日朝会談は安倍3選に効果絶大。
「トランプと話せるのは安倍さんしかいない」
「金正恩との会談を調整しているのは安倍さん
だから、9月以降も続けるしかない」という流れを
つくろうとしているのがミエミエなのである。
■“我田引水政権”の常套手段
「本当にこの『我田引水政権』には呆れます。
メディアがトランプ大統領に確認できないのを
いいことに、都合のいい筋書きを仕立て上げ、
いかにも前進しているように見せかける。日朝
首脳会談が実現するのではというムードづくり
は、明らかに総裁選向けのアピールであり、
世論調査対策でもあります。安倍首相は、内閣
支持率が30%を切って党内の安倍離れが進む
ことを極度に恐れていて、なりふり構わず何でも
利用しようと考えている。北風(北朝鮮の脅威)
が利用できなくなったので、拉致問題を利用する
しかなくなったということなのでしょう」
(政治評論家・野上忠興氏)
もちろん日朝会談が本当に実現するなら歓迎
だが、安倍政権の三文芝居にだまされてはダメだ。
【転載終了】
***********************
まあ、この日朝会談を利用して支持率
が回復すれば、3選の可能性が高まる
可能性もありますからね。
金正恩にしてみれば、安倍政権のほう
が攻めどこには苦労しないでしょうから、
やりやすいでしょう。
0コメント