日朝首脳会談 「後退」観測の裏にプーチン大統領の横ヤリ

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■日朝首脳会談 「後退」観測の裏にプーチン大統領の横ヤリ

 2018年6月20日


 安倍首相が2002年以来の日朝首脳会談の

開催に向けて、気炎を上げている。

18日の参院決算委員会でも「拉致問題を解決

するためにはどのようなチャンスも見逃すつもり

はない」と鼻息が荒かったが、どうも疑わしい。

側近が火消しに走り、早くも雲行きが怪しく

なってきているのだ。


 後退観測を流したのは、安倍側近のひとり

である西村康稔官房副長官だ。

17日に出演したフジテレビの番組で、

日朝首脳会談の時期について「報道されている

ような8月や9月は、これまでの状況を考えると

そう簡単に成果を出すのは難しい」と発言した

のだが、〈日朝会談へ本格調整〉〈8・9月案浮上〉

などと大々的に報じたのは、安倍首相の親密

メディアだ。


 ロシアのプーチン大統領が9月中旬に

ウラジオストクで開く国際会議「東方経済フォーラム」

に金正恩朝鮮労働党委員長を招待したことから、

この国際会議を利用して16年ぶりの日朝首脳会談

にこぎ着けるという筋書きだった。


 筑波大学教授の中村逸郎氏(ロシア政治)はこう言う。


 「東方経済フォーラムには韓国の文在寅大統領も

出席する見通しです。プーチン大統領は北朝鮮、

韓国との首脳会談のほか、会議の目玉として南北

両国のトップと顔をそろえる3カ国首脳会談も予定

している。北朝鮮問題の中心にはロシアがいると

アピールする一方、北朝鮮を経由して釜山まで

延びる天然ガスのパイプライン敷設、鉄道網の3カ国

統合を一気に進めようとのもくろみです」


 パイプライン敷設計画はすでに動き始めている。

ロシア政府系天然ガス企業のガスプロム幹部が

先週、北朝鮮経由で韓国へガスパイプラインを敷設

する計画をめぐり、韓国ガス公社との交渉再開を

発表した。


 「プーチン大統領は安倍首相に義理立てする

必要がありませんから、ホストを務める会議で

勝手を許すわけがありません。金正恩委員長と

会談する条件として、ロ+南北が進める経済構想

への協力を求められるのは必至。拉致問題解決

後の経済支援を前提とする安倍首相の方針とは

相いれない。かといってドタキャンをしようものなら、

顔に泥を塗られた格好のプーチン大統領が烈火

のごとく怒るでしょう。ただでさえロシアペースの

北方領土問題を含む日ロ平和条約交渉は、暗礁

に乗り上げかねません」(中村逸郎氏)


 敵前逃亡すればヘタレとそしられ、会談できな

ければ能無しと突き上げられる。

拉致問題を棚上げしてきた積年のツケは大きい。


【転載終了】

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 国益より、自分の立場を優先するから

難しくなるのでしょうね。


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