「もう絶望感しかないの…」母が電話口で泣き出した

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■「もう絶望感しかないの…」母が電話口で泣き出した

 2018年06月26日


 母は弱りきった声で「もう絶望感しかないの」

と、電話口で泣き出した。

そこで父だけでなく母もインフルエンザに感染

したことを知る。

夜、タクシーをとばして実家へ。

高熱で疲労困憊の母、そして首の回りがドス

黒く内出血している父が床に転がっていた。

介護に絶望した母が渾身の力で父の首を

絞めたのかと思った。違った。


 熱は下がったものの、手足にまったく力が

入らない父は転倒し、手すりに顎を強くぶつ

けたのだ。

床に転がった父を高熱の母は助けることも

できず、老々介護の限界を目の当たりにした。

本当はずっと前から限界だったのだ。 


 これを機に施設入居を決意。

担当のケアマネジャーに相談し、介護認定の

区分変更申請、ショートステイの手配、新設

の特別養護老人ホーム(特養)への申し込み

をお願いした。

最良の選択をしたいので、特養とは別に12軒

の施設の資料を入手し、4軒は見学もした。


 ネックは費用だった。

有料老人ホームは入居時に数百万円か、

または月額20万円以上かかる。

父を高額な施設に入れれば、母は生活が

苦しくなる。

特養は月額14万~15万円だが、要介護3

以上でないと入れないし、入居待ちも多い。

このとき父はまだ要介護2だった。

母は複雑な心境だったようだ。独居の寂しさ、

自分が陥る生活不安、介護ストレスからの

解放感、施設に入れる罪悪感。

父への愛と憎しみが日替わりで交互に訪れる

精神状態。

私と姉は鬼と化し、施設入居を勧め続け、母も

最後は納得した。

結局、父は今回の申請で要介護4になり、

しかも特養に入居できることになった。

幸運すぎる! まあちゃん、持ってるな、

と思った。


 当のまあちゃんはというと、時折寂しさを言葉

の端々ににおわせたものの、入居を拒まな

かった。

施設の迎えが来た時に

「長らくお世話になりました、サヨウナラ」と、

おどけたのだ。

その時は私も「まあちゃん、何言ってんの!」と

笑った。

でも、その夜、父の言葉を思い出したとき、

なぜか泣けてきた。


【転載終了】

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 私のご近所は高齢者の夫婦世帯が

多いです。

老々介護予備軍といってもいいでしょう。


 現に連れ合いがなくなり、一人暮らし

の高齢者が倒れ、デイサービスの職員

が発見するということが2軒ありました。


 ご存知でしょうか、15年間で介護殺人

が900件以上発生しています。


 中には、裁判官も涙するような事案も

あったそうです。


 40代、50代の方も今そこにある現実

なのです。


 私の父は92歳になりますが、現在は

介護度1です。

介護を始めて8年になりますが、最初は

一番重い介護度5でしたが、介護度5、3、

2、1とだんだん下がってきました。


 腰痛が出ると、介添えしないと歩けない

し、お風呂や着替えもしてやらなければ

なりません。

4月に、区分変更申請しましたが、結局、

現状維持でした。


 介護は、「介護する側」が疲弊していき

ます。

介護認定も、介護側のことを考えた調査も

必要だと感じます。


 今回、一泊二日のショートステーの申請し、

父親に慣れてもらうようにと思います。


 理由は、妻が義母の介護と仕事で疲れて

おり、ケアマネさんに気晴らしと神経を休ませ

るため、旅行を勧められたことです。


 9月に3泊4日の旅行を計画しました。


 私たちは今まで一泊の旅行しかできず、

今回の旅行は、新婚旅行以来34年ぶりの

長期旅行です。(笑い


 介護は、心身の疲れを如何に抜くかだそうです。


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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