老後破綻回避策は25~50歳から始めるべき
Business Journal
【転載開始】
■年金、平均受給額14万円台…
老後破綻回避策は25~50歳から始めるべき
ここ数年、退職後のお金に関する相談が
増えています。
日本は、世界でもトップクラスの長寿国に
なりました。
厚生労働省の「2016年簡易生命表」によると、
女性の4人に1人が95歳まで、男性の4人に
1人が90歳まで生存するとのこと。
寿命はまだ伸びる余地があるといわれています。
メディアなどで語られているように、まさに
「人生100年」時代が訪れようとしているのかも
しれません。
これまでは、おおむね「人生80年」でした。
60歳で退職し、その後は再雇用で働き、
65歳からは年金や退職金で生活をする。
今もこうした人生設計が、ひとつのロールモデル
となっています。
仮に65歳で退職して100歳まで生きるとすると、
35年にわたって年金や退職金、貯金で生活して
いくことになります。
長いですね。
お金に困らず、生活していくことはできるのか。
不安になるのも無理はありません。
■4つのステージに分けると…?
当たり前ですが、人それぞれ事情は異なります。
各々が将来のことを予想しながら、少しずつ準備
していくしかありません。
ここでは、ひとつの考え方として、人生100年を
ざっくりと4つのステージに分けてみましょう。
0歳から24歳ごろまでは「育ちの期間」。
学校などで、さまざまなことを学びます。
働きはじめの数年間も、勉強になることが多い
のではないでしょうか。
自分が得意なことを見つけることができれば、
ラッキーですね。
25歳から49歳ごろまでは「人生フル回転の期間」。
仕事で賃金を得ている人が多く、家庭を持つ人、
子どもを育てる人もいることでしょう。
住宅を買う人もいるかもしれません。
さまざまなイベントがあります。
独身のときや、結婚して子どもが生まれる前は、
お金を貯めやすい時期です。
将来の自分にお金を渡すつもりで、財形貯蓄や
自動積立などを使って、貯金しておきましょう。
この頃から、無理のない範囲で資産運用して
おくと、のちのち大きな金額になります。
仮に毎月3万円ずつ積み立てて、年間の平均
利回りが5%で運用できた場合、30年後には
約2500万円になります。
内訳は、積み立てたお金が1080万円で、運用益
が約1400万円です(複利で計算して、税金は考慮
していません)。
運用益が元本を超えていますね。
運用益を元本に加える「再投資型」の運用は、
期間が長いほど大きな効果を生みます。
時間のある若い人ほど、有利なのですね。
資産運用は、つみたてNISAやiDeCoなど、
税制優遇されている制度から始めましょう。
少し話が逸れますが、住宅をローンで買う際は、
借りすぎに注意が必要です。
遅くとも、60歳頃までには完済できる物件にしましょう。
特に共働きの世帯は、世帯全体で見ると収入が多く、
借り入れられる金額が大きくなります。
高額な物件を買ってしまうと、もし収入が下がることが
あれば、ローンを払いきれないかもしれません。
子どもがいる人は、教育費がかかることも忘れずに。
■後半は?
50歳から74歳ごろまでは「老後資金の貯め期間」。
それぞれ事情は異なりますが、子どもが独立したり、
住宅ローンを払い終える頃でしょうか。
50代からは、自分の退職後のことを具体的に考え
始めましょう。
自分にはどの程度の生活費が必要か、貯金はいくら
できそうか、年金はいくら受け取れるか、など。
将来受け取れる年金額は、「ねんきん定期便」など
で確認できます。
現状、65歳を目処に退職することが多いですが、
この先、75歳程度まで働く人が増えるのでは、と考え
られます。
75歳以降は「自由な期間」。75歳からは、年金や
貯金を使いながら過ごす期間になるでしょう。
もちろん、働ける人や働きたい人は、大いに働き
ましょう。
年金以外の収入源があれば、家計は安定します。
退職したあとも、収入が支出を上回る状態がベスト
です。
ちなみに、2016年度の会社員だった人の年金受
給額の平均は、月額14万7927円でした。
会社員と専業主婦の世帯では、2人合わせて
月額約22万円。
いかがでしょうか。
賃貸に住んでいる人は、年金だけでは足りない
かもしれませんね。
■働く期間は伸びる
すでに皆さんはお気づきだと思いますが、
人生100年とするならば、その対策として1番有効
なのは「寿命が延びた分、長く働く」ことです。
国も、高齢者に働いてほしい、そして税金や
保険料を納めてほしい、と考えています。
先日、与党内で「高齢者」の定義や、名称の見直し
が提言されていました。
現在は65歳以上の人を高齢者と定義していますが、
70歳、75歳と引き上げられるかもしれませんね。
最終的に、日本に「高齢者」はいなくなるかもしれま
せん。
冗談はともかく、高齢者が働きやすい、働くと有利
になるような制度がつくられることは間違いないで
しょう。
とはいっても、「そもそも高齢者に仕事はあるのか」
という問題があります。
人によっては、ないかもしれませんし、そもそも健康
でないと働けません。
そこで、今から運用で資産を増やしたり、年金を増や
したり、いくつかの対策をとっておくと安心です。
当連載では、そうした対策をご紹介していきます。
(文=井戸美枝/ファイナンシャルプランナー)
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寝たきり老人大国・日本の現実
http://biz-journal.jp/2018/06/post_23826.html
【転載終了】
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人生100年とはつらい人生だと思います。
私の両親は92歳と89歳ですが、あちこち
痛いところが出てきて、医者通いが大変です。
ペットボトルのキャップさえ開けれなくなります。
口癖が、「早くお迎えが欲しい」です。
歩くのもつらいと言いつつも、足の筋力を
落とさないために老人車を押し、近所を一周
しています。
あとは、横になっていることがほとんどです。
老後資金は2000万円(施設入所費/一人)、
人生100年となると約4000万円必要だそうです。
それだけ、貯蓄できるでしょうか、「否」無理です。
子供を二人大学に出したら老後の貯蓄はかなり
厳しいでしょう。
政権が「人生100年時代」を謳うなら、
それなりの社会保障の充実が必要です。
社会保障を切り捨てる安倍政権では無理でしょう。
「人生100年時代などと無責任なことを言うな」
と安倍晋三氏に言いたいですね。
年金支給を遅らせる詭弁でしかありません。
老後は、自己防衛しかありませんね。
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