「マイナ保険証」移行ゴリ押しの行く末・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■「マイナ保険証」移行ゴリ押しの行く末・・・
国民の3人に1人が“医療難民”に陥る恐れ
公開日:2023/06/25
「国民の不安払拭」ばかり(松野官房長官)
/(C)共同通信社
「国民に対して丁寧に説明しながら、国民
の不安を払拭してまいりたい」──。
マイナンバーカードと健康保険証が一体化し
た「マイナ保険証」をめぐり、松野官房長官
は23日の会見でも、そう繰り返した。
「丁寧な説明」「不安払拭」という紋切り型
の言葉を並べるだけで、来年秋の一本化は
既定路線。
このままでは「国民の3人に1人」が“医療難民”
に陥る恐れがある。
◇ ◇ ◇
現行の発行済み保険証の廃止は2025年秋。
政府はマイナ保険証への移行期限を24年秋
としつつ、現行保険証の廃止までの
最長1年間を「猶予期間」として設けた。
今後2年をかけて「国民の不安を払拭」して、
マイナ保険証への移行をゴリ押しするつもり
だ。
ただ、廃止期限が延長される可能性も否定
できない。読売新聞(23日付朝刊)によれば、
岸田首相が21日の会見で「国民の不安を払拭
できなければ現行保険証の廃止を見送る」と
表明する案も官邸内で検討されていた。
しかし、期限延長には改正したばかりの
マイナンバー法などの関連法を改正する必要
があるため見送られたという。
松野官房長官は23日の会見で、廃止期限の
延長の可能性について問われたが、
「国民の不安を払拭する」と言うばかり。
重ねて聞かれても、「申し上げた通りです」
と木で鼻をくくったような態度だった。
■猶予延長も浮上
保険証廃止への批判がいよいよ収まらなけ
れば「延期カード」を切るつもり。
しかし、「来秋廃止」のスケジュール自体、
かなり無理がある。
デジタル庁の集計によれば、今月18日時点
のマイナカード交付枚数は累計9233万8749枚。
そのうち、保険証として利用登録している件数
は累計6408万8852件。
つまり、マイナカードを持っているが、保険証
とヒモ付けていない人は2824万9897人に上る。
その全員がマイナ保険証を登録するまでに
かかる日数は、果たしてどれくらいか。
18日までの1週間でマイナカードと保険証を
ヒモ付けたのは33万719人。
このペースで登録が進んだとしても、
カード保持者全員が登録を終えるまで1年半は
かかる。
トラブル続出でマイナ保険証の登録ペースは
鈍化しているため、余計に時間がかかる可能性
は高い。移行期限である「来秋」に間に合うか
どうか。
■政府は無保険者がいくら出ようが知った
こっちゃない
いらない(総務省提供)
問題はまだある。
現時点でマイナカード所持者は人口の約73%。
全員がマイナ保険証に切り替えたとしても、
残る約3割は保険証代わりの資格確認書を1年
ごとに申請するハメになる。
申請しなければ、国民3人に1人が保険診療を
受けられない無保険者、事情によっては
“医療難民”に陥りかねない。
立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)がこう
言う。
「国民の情報を一元的に管理したい政府にし
てみれば、現行の保険証とマイナ保険証の
併用を認めることは“敗北”に等しい。だから、
問題なく機能している現行の保険証を“人質”
にして、マイナ保険証の普及に躍起になって
いる。無保険者がいくら出ようが知ったこっ
ちゃないわけです。憲法25条が定める国民の
生存権をもてあそんでいるとしか思えません。
むしろ、無保険者が増えれば、社会保障費を
圧縮できるとすら考えているのではないか。
政府にとって負担になるような国民を切り
捨てるつもりでしょう」
まさか堂々と国民を選別するのか。
政府がやるべきは保険証廃止の撤回一択だ。
【転載終了】
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いったん受け入れてしまうと、
金融関係まで紐付けが可能になって
しまいます。
戦後一番悪質な政権と言われていま
すが、官僚にコントロールされすぎな
のかもしれないですね。
いずれ、支持率30%割れも・・・
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