国債が売れず・・・ついに売買不成立が今年6回目の異常事態

金子勝の「天下の逆襲」


【転載開始】


■国債が売れず…ついに売買不成立が今年6回目の異常事態

 2018年7月11日


 国債市場に異変が起きている。

7月4日、長期金利の指標となる

「10年モノの新発国債」は、値がつかず

取引が成立しなかった。

売買が成立しないのは今年になって

6回目だ。


 売買の不成立は、2001~13年には1日

もなく、昨年も2日だけだ。

半年間で6回もあるのは、やはり異例である。

値がつかないのは買い手がいないからで、

国債市場はもはや死んだも同然だ。


 いま生保や大手銀行は資金をどんどん

海外に流している。

欧米の中央銀行が、金利政策の正常化に

舵を切り、ドルやユーロの金利が上昇し始め

ているためだ。

このままでは、戦時中と同じように日銀が

国債を直接引き受けをするような事態に

なりかねない。


 一方、日銀によるETF(指数連動型上場投信)

買いもすさまじい勢いだ。

6月の中旬以降、ほぼ連日買っている。

1回当たり703億円買っているので、2週間で

7000億円も株を買い上げている計算だ。

そして、年金、共済、ゆうちょから国債を買って

株を買わせる。

安倍内閣の支持率を下げないためだろう。


 中央銀行が株バブルを演出することは

異常だ。

株はリスク資産なので、ひとたび下落すると、

国の経済を支える中央銀行が巨額の損失を

抱えることになるからだ。

逆に言えば、日銀が株の大量買いをやめた

途端、株価が急落する恐れがある。

日銀はまるで出口を失ったネズミ講のような

状態だ。


 アベノミクスはナチスのアウトバーン建設と

同じ手口ではないのか。

ナチスは、アウトバーン建設で若者の雇用を

増やしたと宣伝していたが、実際には軍備

拡張で景気を回復させていった。

安倍首相は「アベノミクスが成功している」と

喧伝しているが、実態は中央銀行が株の

「偽装相場」をつくり、超低金利政策で倒産

件数を減らしているだけなのではないか。

出口がないのもナチス経済とそっくりだ。

行き着くところまで行くしかない。

末期的なのは、日銀が保有している株は、

専門の引受機関をつくって買い取ればいい

とか、富裕層に割り引いて売ればいいなどと

いうプランが真面目に語られていることだ。


 そろそろ国民は、株が上がっているから

安倍政権を支持するという発想はやめた

方がいい。


【転載終了】

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 先週半ばまで、売りが先行していま

したが、急にプラスに転じましたね。


 「日銀とGPIFが防戦買いしたかな」と。


 しかし、また、大きく売り浴びせられて

いるのか、大きくマイナスに触れていま

すね。


 外資は楽でしょうね。

売り浴びせても、必ず日銀、GPIFが買い

に入るので。


 そしたらまた売る、という繰り返しでいい

のですから。


 市場は完全位外資にコントロールされて

しまっています。


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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