書架に本1冊もなし 学者が視察で驚いた加計獣医学部の実態

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■書架に本1冊もなし 学者が視察で驚いた加計獣医学部の実態

  2018年7月11日


 〈あらゆる規制を突破できる「国家戦略特区」

のなせる技ということか〉――。

憲法学者の水島朝穂早大法学学術院教授の

ネットコラムが話題になっている。


 コラムは「今週の『直言』」で、9日付で

更新されたタイトルは〈「ゆがめられた行政」

の現場へ―獣医学部新設の「魔法」〉。

獣医師の息子を持つ水島教授が、

52年ぶりに新設された加計学園の獣医学部

に興味を持ち、6月下旬に愛媛・今治市の

現地校舎を視察。その時の感想を振り返って

いるのだが、信じられないような記述がいくつ

も出てくるのだ。


 〈3階は図書館になっているが、何と書架

には本が一冊もない。(略)本はないのかと

尋ねると、上の階の書架に8000冊ほどあり、

年内に1万4000冊になるという。完成年度

には10万冊というが、これは仰天の数字で

ある。国家戦略特区で設置される「最先端の

獣医学部」の図書館にしては、蔵書数が

あまりにも少ない。そもそも大学や学部の新設

の際、図書館の蔵書は、大学設置審議会の

重要な審査対象となる〉


 1984年4月に新設された札幌学院大

法学部の開設に関わった水島教授。

大学設置審の審査をクリアするために

奔走した経験を踏まえ、


〈図書館に法律関係の専門書や法律雑誌の

バックナンバーなどが授業開始前に十分に

揃っていることも設置認可の大前提だった。

この獣医学部のように、授業が始まっている

のに書架に本が並んでいないということは

考えられないことである。本がなければ認可

はあり得ない〉。


 学園側が「最先端」とアピールしていた

施設にも、こうクビをひねっている。


 〈専門的な実習や実験がこのスペースで

できるのだろうかという疑問が生まれた。

息子が通った獣医学部は実習や実験の

施設が充実していた。それに比べると、

3階、4階の基礎実習室は高校の理科室

程度の印象だった〉


 そして極め付きは、これだ。

 〈専門教育関係で言えば、獣医学部に必須

の、牛や豚などの産業動物(大動物)を使った

実習施設である大動物実習施設棟B2がまだ

土台を作っている段階だった。「平成30年度

末の完成」という説明だったが、専門教育の

必須施設が未完成で認可がおりるというのは

奇跡に近い〉


 あらためて水島教授がこう言う。


 「教室(設備)、教授、蔵書の3つが不十分

のまま大学設置審で認可がおりたことが

信じられません。ムリヤリ通したツケは現場

にくるのではないか」


 つくづく、どこが「世界に冠たる」獣医学部

なのか。


【転載終了】

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 疑惑が濃くなるような記事ですね。


 入学した学生たちは大丈夫なので

しょうかね?


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