砂川啓介さんも生前に吐露 「男性介護者」の本当のつらさ

日刊ゲンダイDIGITAL

「小室哲哉の介護」のウソより。


【転載開始】


■砂川啓介さんも生前に吐露 「男性介護者」の本当のつらさ

 2018年7月12日


 自分を正当化するためのデタラメだったか。

文春砲で不倫疑惑を報じられた小室哲哉

(59)は今年1月の釈明会見で、妻KEIKO

(45)の介護のつらさから「精神的なものの

支えが必要だった」と渦中の女性の必要性

に触れながらも「男女関係はありません」と

不倫疑惑は否定した。


 ところがKEIKOの親族が文春に

「(小室の言い分は)嘘」と明言。

小室バッシングが高まっている。


 介護のつらさを引き合いにサポートの

必要性を主張するのはもっともらしい理屈

だが、実際に介護している人たちの現場は、

そんなに生易しいものではない。


 「いっそ、このまま、ペコを道連れに死んで

しまった方が楽なのかもしれない」

 昨年7月、尿管がんで亡くなった俳優の

砂川啓介さん(享年80)は、2015年に

出版した「娘になった妻、のぶ代へ」で

妻・大山のぶ代さん(84)の認知症を公表。

ペコとは妻の愛称で、刻々と変わっていく妻の

姿に戸惑いやいら立ちを隠すことができず、

心中寸前まで追い込まれたつらさを語っている。

全国介護者支援協議会理事長の上原喜光氏

が言う。


 「男性介護者は世間体を気にしてSOSを

出すのが苦手で、だれにも相談せずひとり

で抱え込みやすい。それでいて、完璧を

求める傾向があります。目標を立てて介護

をしようとするのですが、介護は必ずしも結果

が出るものではありません。それで絶望して、

ひとりで苦しむのです」


■加害者の7割が息子か夫


 砂川さんの著書の中に、こんな一節がある。


 〈ある夜、2階に上がろうとすると階段の

踊り場に黒いものが点々と落ちていた。

ゴミ屑か何かだろう。思い切り踏んづけた

その瞬間「グニャリ」とした感触が足元を

襲った。ん? これはゴミじゃない。よくよく

見ると、なんと人間の大便ではないか。

すぐにペコがしてしまったのだろう……と

理解できた〉


 電気をつけたら、つけっ放し。

冷蔵庫の扉も開けっ放し。

鍋を空炊きしても気づかず、その横で野菜を

平然と切る。

書類をしまう引き出しに料理を詰めたタッパー

が……。

妻がおかしな行動をとるたびに、何とか理解

させようと必死に説明しても、「私は間違って

いない」の一点張り。

意思の疎通が取れない苦痛だ。


 〈逃げられるのなら、この生活から逃げたい。

でも、僕はカミさんにとって、たった一人の

身内なのだ。「俺が頑張らなきゃいけないん

だ……」。強く自分に言い聞かせるたびに、

僕は自分で自分を追いつめていた〉


 徘徊もつらい。

「事件に巻き込まれていないだろうか」と思うと、

家事も仕事も手がつかないだろう。

そんな不安をよそに、徘徊した大山さんは時に

タクシーに乗り、きちんと料金を支払い、玄関の

ロックも自分で解錠して帰ってくることもあった

そうだ。

そんな毎日を完璧にこなそうとしたら、

すり減るのは介護する方だろう。


 「介護を苦に親を殺したり、心中したりする事件

が相次いでいます。そんな痛ましい事件を起こす

のは、7割が男性です。介護のつらさは、女性より

男性の方が深刻ということ。特に今、介護に直面

している60代以上の男性は、家のことを妻任せ

にしているので、なおさらです。どうするか? 

ヘルパーや公的サービスなど、頼れるものは

何でも使い、手を抜く。完璧主義はやめることです」

(上原氏)


 砂川さんも、妻の病状を公表したことで気が楽に

なったという。

介護は抱え込まないことだ。 


【転載終了】

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 介護をしている身としては、小室哲哉の

身勝手で卑怯な姿勢に怒りを感じます。


 KEIKOさんのご家族が言うには、

小室哲哉は何も介護などやって

なかったということのようですね。



 私たち夫婦はお互いが親の介護を

していますので、砂川啓介さんの思いは、

他人事ではありません。


 私たちは、親の介護が終わったら、

今度は自分たちが老々介護になる

と思います。


 子供達には介護の苦労はさせたく

ありませんので、私達夫婦は一人に

なったら施設に入ろうと決めています。


 両親にも、私たち夫婦のどちらかに

万一のことがあったら、施設に入って

くれるようにお互いの両親には言って

あります。


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