フランスの健康保険証の仕組みを知れば分かる
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■フランスの健康保険証の仕組みを知れば
分かる
日本の「マイナ一体化」はこんなにムダ
公開日:2023/07/16
フランスのヴィタルカード(C)ロイター
「日本とNATOは絆を深めています」──。
欧州訪問中、そう浮かれていた岸田首相は14日、
政府専用機で羽田空港に帰国。
16日からサウジアラビア、アラブ首長国連邦、
カタールの中東3カ国歴訪に出発する。
NATO首脳会議に出席してご機嫌だった
岸田首相に“冷や水”を浴びせたのが、フランス
のマクロン大統領だ。
首脳会議が閉幕した12日、日本での
NATO連絡事務所の開設に改めて反対の意思を
表明。
「インド太平洋は、北大西洋地域ではない」と
指摘し、「他の地域に施設を置くという考えに
正当性を与えることはできない」と「ノン」を
突き付けた。
まっとうなツッコミを入れたフランスから
岸田政権が学ぶべきは、安全保障だけでない。
健康保険証も参考にしたらどうか。
フランスの保険証は「ヴィタルカード」と
呼ばれ、16歳以上の国民に発行される。
カードには社会保障番号が振られており、
被保険者の個人情報が記録されたICチップ付き。
顔写真があってもなくても利用できる。
ヴィタルカードによって、患者は医療費の
払い戻しを自動的に受けられ、医師は患者の
同意の下、過去の治療や投薬、検査履歴に
アクセスすることが可能。
また、患者はヴィタルカードを使って自身
の電子カルテにアクセスし、医師に見られた
くない情報を取捨選択することもできる。
この仕組みを日本に導入すれば、
マイナンバーカードと保険証が一体化した
「マイナ保険証」など必要ない。
現行の保険証を廃止せず、ヴィタルカードの
ようにICチップと顔写真を載せれば、
わざわざマイナカードに保険証の機能を持た
せるムダはなくなる。
患者と医師が受けられる“恩恵”はソックリで
も、ヴィタルカードにはないマイナ保険証の
危険性も解消可能だ。
経済ジャーナリストの荻原博子氏がこう
言う。
「個人情報保護の意識が高いフランスやドイ
ツなどは、行政分野ごとに別の番号が使われ
る『セパレート型』です。一方、日本やアメ
リカ、韓国などは1つの番号にあらゆる情報
が紐付いた『フラット型』です。アメリカで
は個人番号の不正利用による、なりすましな
どの被害額が年間5兆円に上ったこともある。
こうした事態を受け、アメリカでは利用範囲
を限定しようという動きになったのに対し、
日本政府は周回遅れでマイナンバーの利用拡
大に邁進しています。何でもかんでも個人情
報を紐付ける危うさを理解しているとは到底、
思えません」
マイナ保険証に、マクロンなら何と言うか。
やっぱり「ノン」か。
【転載終了】
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アメリカと韓国のトラブルについて
は昨年ですか、紐付けは危険だとこの
ブログに書きましたね。
後発なのに悪いシステムを参考にす
るのですから呆れます。
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