金融緩和の「見直し」になかなか動かない植田日銀総裁の本音とは?
経済ニュースの核心
【転載開始】
■金融緩和の「見直し」になかなか動かない
植田日銀総裁の本音とは?
公開日:2023/07/22
高額の金融資産を保有していた植田総裁
(C)共同通信社
植田和男日本銀行総裁が金持ちであることが
明らかになった。
日銀が7日に公表した植田氏の4月9日時点の
保有金融資産は、
投資信託が「5000万円超1億円以下」、
その他金融商品が「2500万円超5000万円以下」
だった。
詳細は不明だが、合計で1億円規模の金融資産
を保有していることは確実。
4月8日に退任した黒田東彦前総裁が、
公開する条件に該当する資産は保有していな
かったのとは対照的だ。
日銀の役員は任期中の金融資産の取引は禁止され
ており、取引を凍結するため信託するなどの措置
をとる。
その植田総裁は、金融緩和の見直しになかなか
踏み込まない。
6月28日に欧州中央銀行がポルトガルで開催した
国際金融会議では、
「25年前に日銀の審議委員だった時の政策金利
は0.2~0.3%だった。それが今やマイナス0.1
%に下がっている。金融政策が効果を発揮する
まで、少なくとも25年の時を要するようだ」と
のジョークを飛ばし、満場の笑いを誘ったほど
だ。
■11年前に指摘していた緩和支持
実は植田氏は、今から11年前の東大教授時代、
2012年7月8日付の日経ヴェリタスに寄稿し、
金融緩和について次のように指摘している。
「日銀は長期国債保有残高が銀行券残高を超
えないようにするというルールを自らに課して
きた。ただし、資産買い入れ等の基金による長
期国債購入はこのルールの枠外としている。そ
もそも中央銀行の国債保有残高が銀行券残高を
超えないというルールにはどのような根拠があ
るのだろうか。そんな制限は撤廃して、日銀が
国債をもっと購入したらどうだろうか。生鮮食
品・エネルギーを除いた消費者物価上昇率は依
然としてマイナスであり、追加緩和策は歓迎で
ある。加えて、政府が財政赤字と国債発行で苦
しんでいる中、日銀保有分の国債については日
銀に払った利子が、基本的に国庫納付金として
還流してくる。つまり、日銀の大量の国債保有
は財政支援になっている」と記している。
財政支援まで言及して、日銀による大規模な
金融緩和を支持していた植田氏。
確かに、その後の異次元緩和で株式等の金融
商品の価格は高騰した。
植田氏の1億円規模の金融資産も異次元緩和の
たまものか。
【転載終了】
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こうなると、日銀総裁のコメントは
説得力に欠けることになりそうですね。
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