一度きり東京五輪 マラソン酷暑対策に血税100億円投入の愚

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■一度きり東京五輪 マラソン酷暑対策に血税100億円投入の愚

  2018年7月24日


 2020年東京五輪の開幕まで、24日でちょうど、

あと2年。

日本列島は観測史上最悪の灼熱地獄に襲われ

ている。

うだるような暑さの中で競技を強行すれば、

選手や観客から死人が出てもおかしくない。

国と都は威信をかけて酷暑対策に乗り出し

ているが、たった一度きりの“スポーツの祭典”

の暑さ回避策につぎ込まれる血税は、

ベラボーな額に上りそうなのだ。


 23日は東京・青梅市で40.8度を記録し、

観測史上初めて都内で40度超え。

都心(千代田区北の丸公園)の最高気温も

39度に達した。

この過酷な状況で、全力を出し切る屋外競技の

アスリートの心境をおもんぱかれば、

五輪開催はどう考えたって無謀である。


 特に心配なのが男女マラソンだ。

五輪組織委はスタート時刻を30分繰り上げ、

午前7時としたが、まさに“焼け石に水”。

23日午前7時の都心の気温は31.3度と、

ゆうに30度を超え、レース終盤を迎える午前9時

には32.7度に達した。

よりによって、ゴールの新国立競技場まで残り5キロ

は上り坂が続き、今から専門家の間では

「五輪史上、最も過酷なコース」との声が上がる。


■舗装費用1mあたり37万5000円


 都や国はマラソンコースの車道を特殊な舗装に

切り替え、路面温度の上昇を抑えるというが、

浪費される血税の額は半端じゃない。


 「16年8月末に各種舗装を施した『青山通り』を

瀬古利彦元選手らに試走してもらった結果、

『遮熱性舗装』の評価が高いと判断。コースに

施すことにしました。アスファルトに、熱を反射する

塗料を塗る工法で、路面温度の上昇を抑えます。

費用は1平方メートル当たり2万~3万円を要し

ます」(国交省道路局国道・技術課)


 選手が走る車道は約21キロ(往復で約42キロ)。

内訳は国道5キロ、都道13キロ、残りは区道などだ。

うち国道15号「中央通り」の「日本橋3丁目」周辺

560メートルの4車線は昨年度に舗装済み。

工事期間は周辺調整や資材の手配も含めて11カ月、

費用は2億1000万円に上った。


 1メートル当たり37万5000円。

マラソンコース21キロを舗装すると、単純計算で

約79億円、今年度の都の道路舗装費(約76億円)

を上回る血税がつぎ込まれることになるが、

さらなる上振れリスクもつきまとう。

都心の国道を管理する東京国道事務所の担当者が

言う。


 「日本橋3丁目周辺は、アスファルトの表面5センチ

を削り、新たに5センチのアスファルト舗装を施し、

路面に遮熱性塗料を塗りました。路面を平らにして

から塗料を塗布するためで、アスファルトのデコボコ

など傷み具合によっては、さらに深く削る必要がある。

その分、コストは高くつきます」


 マラソンコースは5月末に正式決定されたばかり。

既に遮熱性舗装を施してあるのは、国道の約1キロ

と都道の約8キロだけ。

残りは「今年度中に発注を終わらせる」(東京国道事務所)、

「再来年には終わらせる」(東京都道路管理部保全課)と

説明するが、タイトな工期もコストの上昇要因だ。

それやこれやで、マラソンコースの酷暑対策に消える

血税は100億円近くに達するのではないか。


 このクソ暑い中、同じコースを走るマラソン大会は

二度と行われないだろう。

遮熱性舗装で真夏の都心の気温が劇的に緩和され

れば文句はないが、それこそ再び“焼け石に水”だ。

一回限りの五輪の暑さ対策に100億円もの血税を

費やすのは、愚の骨頂である。


【転載終了】

************************


 招致してしまったからには、日本としても

恥じない五輪にするしかありません。


 「アンダーコントロール」、

「競技に適した温暖な環境」、

とうそをついて招致した国のリーダー。


 さらには、委員の買収で黒認定までされて

しまっています。(多分、国民は知らない)


 万一、選手や五輪応援の観光客に何かあれば、

日本はかなり批判されるでしょう。


 IOCにも責任の一端はあると思いますが。


 無事に終了することを祈るしかありませんね。


 平昌のように、寒さは厚着で何とかなりますが、

酷暑はかなり厳しいでしょう。

気象庁も「災害と認識」とまで言ってますから。


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

0コメント

  • 1000 / 1000