黒田日銀の金融政策修正は地銀の“救済”

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■市場が見抜いた

 黒田日銀の金融政策修正は地銀の“救済”

  2018年8月2日


 今週31日に日銀の黒田東彦総裁が

打ち出した金融緩和策の一部修正は、

地銀に対する“罪滅ぼし”じゃないのか――。

市場関係者から、そんな囁きが聞こえ始めた。


 「8月1日、地銀の株価が軒並み急騰した

のです。黒田総裁が長期金利の変動をある

程度容認したことで、マイナス金利に苦しむ

地銀の経営が好転するとの読みです」

(市場関係者)


 十八銀行は前日比30円高(プラス10.0%)

の331円、京都銀行は440円高(プラス8.1%)

の5850円、ふくおかFGは49円高(プラス8.0%)

の660円だった。


 そのほか、北陸銀行と北海道銀行を傘下に置く、

ほくほくFGの上昇率は7.0%、筑波銀行は6.0%、

千葉銀行は5.9%……。

日経平均が0.9%アップに過ぎなかっただけに、

地銀株は異常な上昇だ(別表参照)。


 「黒田総裁はETF(上場投資信託)の購入配分

を見直すとも話しています。これまでは日経平均

採用銘柄(225銘柄)に重点を置いて購入して

きましたが、今後はTOPIX(東証1部全銘柄)

連動型の購入割合を増やす方針といいます。

こうなると、日経平均に採用されていない東証1部

銘柄が上昇しやすくなります。なかでも金利上昇

の恩恵を受ける地銀株は狙い目でしょう」

(株式評論家の倉多慎之助氏)


 黒田総裁がマイナス金利の導入を決めたのは

2016年1月29日。その影響で地銀の経営は

悪化の一途で、18年3月期は地銀80社

(持ち株会社含む)のうち、6割強の49社が赤字

もしくは減益を余儀なくされた。

19年3月期は52社が減益を見込んでいる。


 「現状では、マイナス金利は銀行経営を圧迫

しただけです。この先、どこかの地銀が経営破綻

でもしたら、黒田日銀の責任を問う声が出てきます。

そうなる前に、金利上昇を容認し、ETFの購入配分

を見直した。今回の金融政策の修正は地銀救済の

意味合いも含んでいると思います」(倉多慎之助氏)


 地銀株の上昇は当分続くかもしれない。


【転載終了】

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 地銀が倒産しなくても、黒田日銀の責任は

重大です。


 既に、「異次元の緩和」失敗だったのです

から、任期で退任すべきでした。


 「安倍延命のための続投などという私的な

続投などあり得ない」というより、後始末を

する人がいなかったのかも?


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