保険証廃止でコスト削減の“大甘試算”また発覚!

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■保険証廃止でコスト削減の“大甘試算”

 また発覚!

 厚労省は利用登録者「減少」を想定せず

 公開日:2023/08/30


■集中企画・マイナ狂騒(44)

都合の悪いは数字は出さない

(加藤勝信厚労相=右)

/(C)日刊ゲンダイ


 マイナ保険証の存在理由が揺らいでいる。

相次ぐトラブルで信用ガタ落ちな上、

マイナカードとは別に「資格情報のお知らせ」

の携行も必要になり、使い勝手の悪さを露呈。

残る「コスト削減」効果も厚労省の

“楽観シナリオ”が崩れれば、成り立たなくな

る。


 岸田首相は今月4日の会見で

「今まではすべての加入者に保険証を発行し

てきたが、今後はマイナ保険証を持たない人

に資格確認書を発行するので従来の健康保険

証に比べ、発行コストや保険者の事務負担は

減少する」とメリットを強調した。


  ◇  ◇  ◇


 厚労省は健康保険証廃止に伴うコスト削減

について「ごく粗い試算」を実施。

①マイナ保険証の利用登録率が65~70%と

現状より進めば、100億~108億円削減

②現状の52%のままなら76億~82億円の

削減──としている。

マイナ保険証が普及すればするほど、削減額

が大きくなるということだ。


 ここで疑問が湧く。

利用登録解除により、利用登録者が減る

“悲観シナリオ”は存在しないのか。


 厚労省は8日にマイナンバー情報総点検本部

で〈一度登録した後も、マイナ保険証の利用

登録の解除を可能とし、資格確認書を交付〉

との方針を示した。

厚労省は日刊ゲンダイに

「もともとマイナ保険証の利用登録は任意であ

る以上、登録を外したい方は解除できるように

すべきと考えました」

(医療介護連携政策課・保険データ企画室)と

説明している(14日付)。


 「利用登録を解除しても、当面は資格確認書

が送られてくるため、申請する手間もかからな

いし、解除後に再登録もできる。マイナ保険証

の安全性や利便性など、利用登録するメリット

が見えてくるまで、多くの人がいったん、登録

を解除して様子をみようと考えてもおかしくあ

りません」(埼玉県保険医協会の担当者)


■いかにも日本的な組織の欠陥

健康保険証廃止に反対!

(C)共同通信社


 厚労省によると、解除にはシステム改修が

必要だ。

健康保険証は来年12月8日までに廃止される

予定だが、

「資格確認書の送付の準備もあるため、遅く

とも来秋には解除できるようにする必要があ

る」(医療関係者)という。


 デジタル庁の公表データによると、

今月20日時点でマイナ保険証の利用登録は

6600万人に上るが、解除が可能になれば、

3000万人、2000万人へと激減する可能性が

ある。

その場合、コスト削減額も大幅に少なくなる

はずだ。


 厚労省は登録者の減少シナリオを想定せず、

岸田氏の「コストや事務負担は減少する」と

いう会見の言葉に沿ってのみ試算したのだろ

う。

まるで森友問題で官僚が安倍元首相の国会答弁

に合わせ公文書を改ざんした姿を彷彿とさせる。

無謀な開戦から変わらない日本的組織の欠陥だ。


 厚労省に利用登録率が下がるケースで試算が

されていない理由を聞いたが

「対応できる担当者が不在で答えられない」

(国民健康保険課)とのことだった。


 「厚労省は利用登録が減少するシナリオに

ついてもすみやかに試算を示し、フェアな議論

をすべきです」(埼玉県保険医協会の担当者)


 都合の悪い数字は出さない──。

そんな態度を続ければ、マイナ不信が募るだけ。

利用登録率はみるみる急降下だ。


【転載終了】

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 日本の政府(自民党【官僚も】)は、

何をやってもダメですね。


LC=相棒's のじじ~放談!

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