権力に近いヤツは逃げ切り現場だけが罪に問われる日本社会・・・

三枝成彰の中高年革命


【転載開始】


■権力に近いヤツは逃げ切り現場だけが罪に問われる日本社会

 2018年8月25日


 第2次大戦のBC級戦犯として銃殺刑

となった軍人の中に、片山日出雄さんと

いう方がいた。

東京外語大の英語学科を卒業後に

学徒動員で駆り出された海軍大尉だ。


 この人が問われたのは、捕虜となった

オーストラリア軍の飛行士4人を銃殺した罪。

実は最初に捕まったのは、彼に捕虜の処刑

を命じた彼の上官たちだった。

ところが、彼らは全員しらを切った。

そして「現場にいたのは片山だ」「片山が指示

したんだろう」と居直ったんだ。


 彼らは片山さんがすでに亡くなっていると

思っていて、死人に罪をかぶせようとした

のではないかという説もある。

真相は分からない。

ただ、日本では、上が逃げて下が罰せられる

ケースが珍しくないことは確かだろう。


 森友、加計の問題がそうだ。

どこまで指示や命令があったのかは定かでは

ない。

ただ、安倍さんの側近が「総理のご意向だ」

「官邸の最高レベルが言っている」と言ったのは、

いくら否定したところで文書が残っている。

安倍さんと加計さんが会って獣医学部のことを

話したという愛媛県の文書も信頼に足るものだ。

安倍さんの周囲でいろんな工作がされていた。

それは多くの国民が信じている。


 ところが、逮捕されたり、矢面に立たされたり、

謝罪したりしているのは、森友学園の籠池泰典氏

だったり、財務省の佐川元理財局長だったり、

加計学園の渡辺良人事務局長だったりする。

政治家はひとりも捕まっていない。

それどころか、森友や加計に便宜を図ったこと

さえ認めないようなありさまだ。


 作家の半藤一利さんと保阪正康さんによれば、

日本軍の大将と二等兵では、月給が100倍も

違ったという。

軍人恩給もしかり。

でもドイツでは地位に関係なく恩給は一律だった

そうだ。


 海外に行くと、わがままな国民性に驚かされる

ことが多い。

フランスなどは特にそうで、パリの大通りで歩道側

に車を止めるスペースがないときは、

みんな平気で中央分離帯側に駐車し始める。

自己主張が強いし、他人の気持ちを思いやる文化

もない。


 それに比べると日本人はおとなしい。

上司の命令であれば、理不尽なことでも黙って従う。

その結果、罪をかぶせられ、死を選ぶ人までいる。

そして権力に近い連中はうそをつき、しらを切り、

まんまと逃げ切るのだ。

やりきれない気持ちになるのは、僕だけじゃない

だろう。


【転載終了】

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 許認可権を持っている省庁が民間に

どれだけ高圧的な態度をとるか。


 それは、下っ端でも変わりありません。


 品質、技術職の経験あるスタッフはよく

知っていると思います。


 民間企業でも同じではありますがね。

親会社、取引先企業、いろんなところに

ありますね。


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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