アベノミクスの失敗証明 石破公約と日銀リポートの共通点・・・

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■アベノミクスの失敗証明

  石破公約と日銀リポートの共通点

 2018年9月4日


 石破茂氏が総裁選の公約に掲げた

「石破ビジョン」。

経済政策の柱は、

<中小企業と地方の成長力の引き上げ>と

<社会保障制度改革>の2つだ。

会見では「大企業だけでなく、

中小企業や地方の潜在力を伸ばし、

経済成長の中心とする」

「国民が信頼できる社会保障制度を確立し、

消費を喚起する」と訴えた。


 アベノミクスの欠陥を突いたのは明らかだが、

意外にも黒田日銀の情勢分析とほとんど同じ

なのだ。

金融関係者の一部で話題になっているという。

日銀は1月、4月、7月、10月と年に4回、

「経済・物価情勢の展望」を公表している。

最新の7月号で<経済の中心的な見通し>に

ついて、こう記述しているのだ。

<先行きの経済成長や社会保障制度に関する

慎重な見方が根強いことも、値上げ許容度の

高まりの遅れにつながっている>


 要するに、5年間も「異次元緩和」を続けている

のに物価が上昇しないのは、政府が、

先行きに希望が持てる「成長戦略」を打ち出さず、

国民の将来不安を解消する「社会保障制度」の

改革に手をつけなかったからだ、と訴えたいらしい。


 驚くのは5年前、前任の白川方明総裁時代も、

ほとんど同じ分析をしていることだ。

これも、金融関係者の中で話題になっているという。

2012年10月の「経済・物価情勢の展望」はこう

記述している。

<成長力を強化する取り組みや社会保障制度の

持続可能性を高める見直しが十分に進まなかった

ことが(略)物価の下落要因として作用してきたと

考えられる>


 5年前も現在も<成長戦略>と<社会保障>。

一体、どういうことなのか。経済評論家の斎藤満氏

が言う。


 「黒田日銀が、物価が上昇しない理由として

<先行きの経済成長や社会保障制度>を挙げ

たのは、責任は安倍政権にもあると防波堤を

張ったのでしょう。いずれも政治マターですから

ね。問題は、5年前と同じ分析をしていることです。

どこに問題があるのか、何をすればいいのか分か

っていたのに、安倍政権は5年間も手をつけな

かったということですからね。恐らく、石破茂さんも、

そこを突くつもりなのでしょう」


 5年間のアベノミクスは、何だったのか。


【転載終了】

***********************


 石破ビジョンは、結構評価が高く、安倍サイド

の焦りもこの辺なのでしょうね。


 経済など専門家の安倍3選懸念があるのは、

経済政策の破綻が見えてきていることかも

しれませんね。


 岸田氏は、禅譲されるのいいですが、

安倍失政の尻拭いになり、無能のレッテル

を貼られ、短命になる可能性大です。


0コメント

  • 1000 / 1000