リーマン・ショックから10年、次の暴落は前回の 比ではない全資本市場バブル崩壊か!?

MONEY VOICE


【転載開始】


 リーマン・ショックから10年、次の暴落は前回の

 比ではない全資本市場バブル崩壊か=今市太郎


 「次」こそヤバい? 暴落を知らぬミレニアル世代と

 AIはどう動く


■リーマン・ショックと呼ぶのは日本だけ


 国内では2008年に起きた世界的な金融危機を

すっかり「リーマン・ショック」と名付けて、

その名が定着してしまった感があります。


 世界的に見てリーマン・ショックと呼ぶのは

なぜか日本だけで、欧米では世界金融危機として

認識されています。多くの金融機関が打ちのめ

されたわけですから、単にリーマンの問題だけでは

なかったという評価が根強いためなのだろうと思い

ます。


 まあ名前はともあれ、ことの発端は購買力のない

人間を相手にサブプライムローンで大量に住宅を

販売し、そのジャンク債を細かく刻んで加工しなおす

ことで「トリプルAの債券」に仕立てて販売することで、

リスクを他人に押し付けてしまうという恐るべき債券

販売の手口でした。


 当初問題が起きてからも、どれだけの損害になる

のか、だれが損害を被るのか、さっぱりわからない

まま問題発覚から1年以上も経過。

結局、リーマンブラザーズの破綻がきっかけとなって

相場の大暴落を示現することになったのは記憶に

新しいところです。


■10年に一度の暴落を気にするレガシーな投資家層


 各メディアではこの時期、リーマン・ショックの再来は

あるのかといった特集記事を掲載しています。


 金融市場で長く売買をしてこれまでにもいくつもの

暴落を経験しているレガシーな投資家層は当然、

10年に一度は必ず米国市場を襲う相場の大暴落

にかなり神経質になっているようです。


 相場の暴落後に買いに出て逆張りで大きな利益を

収めてきたウォーレン・バフェットも、保有株式を売却

して現金保有比率を急激に高めて相場下落に備えて

いるといいます。


 しかし、この次に相場の暴落が起きるとなると、

2000年以降に起こった過去2回のケースとはかなり

異なる風景が広かるリスクが高く、その規模は前回

をはるかに超える可能性すら出てきているといえます。


■「次の暴落」の破壊力はケタ違い?


 今後に起きるであろう相場の暴落は、中央銀行が

主導で人工的に値付けをおこなってきた相場の

過剰流動性の終焉、巻き戻しとなります。


 2000年の「ITバブル崩壊」、2008年の

「不動産バブル崩壊」といった特定のセクターだけを

起因としたバブル崩壊とはまったく異質の、

「全資本市場バブル崩壊」につながるリスクが極めて

高くなっています。


 恐らく我々が20世紀から経験してきた相場の暴落

の中では、もっとも破壊力のあるものに遭遇すること

になる点が心配されます。


■「中央銀行主導のバブル相場」が崩壊したら…


 足元の相場は、最小の市場参加者によって行われ

たあらゆる資本市場を巻き込む中央銀行主導バブル

相場です。


 果たしてこれが崩壊することになった場合、

誰が救世主になるのかという問題も気になるところ

です。


 正直なところ、中銀バブルの崩壊は中銀自ら救済

しない限りは、誰にも再生不能ではないかとも思われ

ます。


 果たして救済策というものが正しく履行できるのか。

かなりの不安が残ります。 


■暴落を知らないミレニアル世代とコンピュータ取引

 が市場をけん引


 2008年のサブプライムローンに端を発するバブル

崩壊と、足元の状況で大きな違いがあるとすれば、

市場のプレーヤーが劇的に変化しているということ

が挙げられます。


 まず、ここ10年近くまったく暴落を知らず、2008年

の金融危機すら経験していない米国のミレニアル

世代は、相場が下がれば押し目とばかり買い向かい、

とにかく太く短く生きて年末にどっさりボーナスを

得ることだけに集中しています。


 仮に暴落が起きてもどうせ会社の金の損失に

過ぎず、職を失っても暴落で刑事処罰の対象に

なることはないと相当に割り切って相場に向き

合っていますから、高値警戒感といったものは

一切持ち合わせておらず、行けるところまで行こう

としている点が非常に不気味な存在といえます。


 しかも、それに輪をかける存在となっているのが

AIを実装したアルゴリズムによる売買です。


 こちらも、人間が行う裁量取引であれば高値から

買いあがる警戒感といったものが少なからず出る

はずなのに、テクニカル的にチャートに買いシグナル

が出れば猛然とトレンドフォローで買いあがるという

力を持っています。


 しかし、この手の機械的な売買は相場が反転して

大きく下げ始めますと、今度は下げのトレンドにも

ついていくことになりますから、想像以上に相場の

下落の加速に寄与することになり、フラッシュ

クラッシュ的な暴落に加担するリスクが高まります。


 すでに今年2月にも、同様の流動性パニック相場

が米株市場で垣間見られました。

現状のマーケットで暴落が起きれば、サーキット

ブレーカーが発動されても、かなり激しい下落が

広範囲の資本市場で見られるという恐ろしい場面

に遭遇することになるのではないでしょうか。


■暴落の正確なタイミングは誰にもわからない


 日本でも公開になったマイケルルイスの著作に

基づく映画『ビッグショート(邦題はマネーショート)』

でも紹介されていますが、サブプライムローンの

問題がどうもおかしいと気が付いた主人公たちが

相場をショートしはじめてから本当に大暴落が

起きるまでには、実に1年半もの時間がかかって

います。

その間、ショートを維持するために追証すら求めら

れて大変な目にあっていたことが描かれています。


 つまり、ここからは暴落の可能性があると思っても、

ショートポジションを持ち続けるというのは至難の

業であり、事実上不可能に近いこともしっかり理解

しておかなくてはなりません。


 きっちり10年で定期的に暴落が訪れるならこんな

にわかりやすいことはありませんが、どうもここから

は危なそうだということが察知できたとしても、

暴落で一山儲けるというのは相当難しいことだと

いう点はしっかり認識しておきたいところです。


 当メルマガで「危ないのでは?」と言い出してから

すでに2年以上の歳月が経過していますが、

逆にここまで何も調整が入らなかったことから、

さらにリスクは高まっていると考えられます。


 個人的にもどうやって暴落のタイミングを見極める

かは大変なライフワークになりつつあるのです。


 皆さんは、前回の暴落からちょうど10年目のこの

タイミングを、どのようにお考えになっているでしょうか?


【転載終了】

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 エコノミストの予測通りになれば世の中

楽に生きられるんでしょうね。


 しかし、市場は生き物と言われていますが、

その定義を壊したのは「アベノミクス」だと

思います。


 我々のような、数十万しか動かせない個人

には、高止まりした株価はつらいものがあり

ます。


 今年に入って、閉店休業状態です。( ;∀;)


 官製相場で株価を高止まり状態にした

今の状態が持ちこたえられないのは分かり

切っているので、大暴落は半端ないかも?


 日銀は、限界を超えているでしょうから。


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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