文科相時代に「招致活動はフェアプレー」と断言???
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■機密費でIOC委員に贈答品と発言の馳浩知事
文科相時代に「招致活動はフェアプレー」と
断言
公開日:2023/11/24
文科大臣時代の馳浩氏(C)日刊ゲンダイ
疑惑は深まるばかりだ。2013年に招致が
決まった東京五輪をめぐり、
石川県の馳浩知事(62)が
IOC(オリンピック委員会)の委員に対し、
内閣官房報償費(機密費)で贈答品
(1冊20万円のアルバム)を渡したと発言
した問題。
自民党の東京五輪招致推進本部長を務めて
いた馳氏の2013年4月1日付のブログ
「はせ日記」では当時、菅義偉官房長官
(74)に招致活動の方針について報告、
了承してもらったことや、
その中に「想い出アルバム作戦」などと
明記されていたことが発覚した。
22日の会見でこの部分について問われた
馳知事は、ブログの記述は「事実」と認め
つつも、具体的な内容については
「一切発言しない」と繰り返した。
IOCの倫理規定では、招致活動の際に
各国委員におみやげを贈ったり、
便宜を図ったりすることは禁止されている。
馳知事の発言が事実であれば、アルバム
を手渡していたのは事実上の“買収工作”と
受け取られても仕方ないだろう。
発言を撤回したのでオシマイ・・・では済ま
ない問題だ。
■過去の国会質疑で招致活動は
「フェアプレー」などと答弁
しかも馳氏は、招致活動をめぐる裏金疑惑
が発覚した時に開かれた2016年5月25日の
参院行政監視委員会に文科大臣として出席
した際、山本太郎議員(48=現れいわ新選
組代表)とこんなやり取りをしていたのだ。
山本「大臣に、一言でお答えいただきたい
と思います。東京オリンピックは、招致活動
においても、うそも裏金もなくクリーンに行
われたとお考えになりますか」
馳「はい、そのように考えておりますし、
今回のように裏金疑惑というふうに表現をし
て報道されることは、私も招致に関わった
一員として大変胸を痛めているところであり
ます」
さらに山本氏が招致活動の方針などについ
てあらためて問うと、馳氏はこう断言してい
た。
「IOCの規定では相手の都市などを攻撃を
してはいけない、フェアプレーでやるべきだ
ということで(略)」
「うそも裏金もなくクリーン」
「フェアプレー」で招致活動に携わり、
裏金疑惑に「胸を痛めて」いたというので
あれば、馳氏は自らの発言に対しても責任
を持つのは当然だろう。
■「金はいくらでも出す」と発破をかけ
「フェアプレーの精神」を言う“二枚舌”
ちなみに当時、馳氏に対して
「必ず(招致を)勝ち取れ」
「金はいくらでも出す」
「官房機密費もある」と告げたという
故・安倍晋三元首相は2013年5月、
2020年の五輪開催都市をめぐって東京と
争っていたライバル都市イスタンブールの
あるトルコを訪問。
エルドアン首相と会談した際、
「オリンピック憲章とフェアプレーの精神
にのっとってベストを尽くしていこう」と
発言していた。
「必ず勝ち取れ」「金はいくらでも出す」
などと「袖の下」も厭わないかのような
発言をして発破をかけながら、
表では「フェアプレーの精神」
「ベストを尽くしていこう」とは・・・馳氏の
発言が事実であれば、安倍氏の言動も
“二枚舌”と指摘されてしまうのではないか。
安倍氏はIOCから、オリンピック精神の
普及や発展に貢献した人に贈られる功労章
「オリンピック・オーダー」を授与された。
馳氏が国会に招致され、機密費を使った
贈答品を手渡していた実態が明らかに
なった時は即刻、
「オリンピック・オーダー」を返上ものだ。
【転載終了】
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海外捜査では「黒」なんですがね。
世襲議員やチルドレンだらけの政治家
なので、官房機密費の用途さえ知らない
のでしょうかね。
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