市場が怯える“中国リスク”の深刻度・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■世界同時株安ひと息も・・・
市場が怯える“中国リスク”の深刻度
公開日:2018/10/14
米国発の世界同時株安は12日も続いた
ものの、東京市場の終値は 前日比103円
80銭高の2万2694円 66銭に戻し、
ひと息ついた。
ニューヨーク市場も12日は反発、ダウ平均は
同287.16ドル高の 2万5339.99ドル
で終了した。
だが、不安が去ったわけではない。
トランプ米大統領が株安の原因だとして矛先を
向けた米FRB(連邦準備 制度理事会)の利上げ
継続観測よりも、むしろ深刻なのは、いき過ぎた
米中 貿易戦争による「中国リスク」である。
最近、市場関係者をギョッとさせた米高官発言
があった。
10日付の英紙フィナンシャル・タイムズ の
インタビューで、ムニューシン財務長官 が人民元安
に言及、中国が意図的に人民元を下げているとして
為替操作国の認定をにおわせたのだ。
ムニューシンは親中派とされてきたが、トランプや
議会が対中強硬路線をとる中、同調せざるを得なく
なってきているとみら れる。
だが、なぜこの発言が市場関係者を震え上がら
せたのか?
「中国は意図的に人民元を下げているわけでは
ないのです。その逆で、資本の無秩序な流出を懸念
していて、人民元安で輸出を支援する余裕などあり
ません。 とはいえ、米国に反論することもできない。
うっかり当局の意図に反して人民元が下がっている
と言ったら、当局が人民元をコントロールできなく
なっていると暴露 することになり、さらなる資本
流出や通貨不安、株の暴落を招くことになってしま
いかねません。加えて、米国の為替批判は 中国国内
の金融政策も制約しかねない。つまり、中国を追い
込み、身動きできなくさせるような発言なのです」
(経済評論家・斎藤満氏)
■返り血を浴びるのは米国の方
中国税関総署がきのう発表した9月の 対米貿易
黒字は、341億3000万ドル で過去最大を更新
した。
これでトランプがますます中国に厳しくなりそう
だが、中国経済がそこまで堅調なのかというと、
実は今年4~6月の 経常収支は赤字。
巨額の債務を抱え、新興国売りの中心 となったトルコ
やアルゼンチンと似た ような境遇にあるのだ。
「米国の対中戦略は、実のところ中国 経済のおい
しい部分に寄生虫のように 吸い付くことにある。貿易
黒字攻撃は、中国の門戸を開放させ、その利益を得る
ためのものであり、米中の貿易不均衡が簡単に解消され
ないことなどハナから織り込み済みです。中国経済を
殺してしまったら元も子もないのに、やりすぎると米国
は返り血を浴びることになってし まいます」(斎藤満氏)
トランプの辞書に「さじ加減」という言葉があるよう
には思えないから、ヤバイのだ。
【転載終了】
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さて、月曜日の相場はどう動くのでしょうか?
一応、買いは入れてあるのですが・・・
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