安倍派は裏金「不記載」どころか選挙に流用か・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■安倍派は裏金「不記載」どころか選挙に
流用か・・・
高まる「議員本人」公選法違反で立件の可能性
公開日:2023/12/21
安倍派事務所から出る捜査関係車両
(C)日刊ゲンダイ
自民党のパーティー収入の裏金疑惑を巡って、
ついに東京地検特捜部が安倍派と二階派の
強制捜査に踏み切った。
19日午前、両事務所にそれぞれ20人ほどの
係官がガサ入れ。
詰めかけた報道陣には一瞥もせず、
一様に厳しい表情を浮かべていた。
両派とも、パー券収入の政治資金収支報告書
への不記載を続けてきたとされ、
特捜部は刑事責任を追及する。
安倍派については、パー券販売ノルマ超過分の
キックバックを受けた議員を聴取。
不記載に至った経緯も解明を進めるもようだ。
見逃せないのは、安倍派の問題が「不記載」
だけに限らない可能性が浮上したことだ。
19日の産経新聞によると、参院選を控えた
一部議員には、ノルマ超過分のみならず全額が
キックバックされ、選挙に流用された恐れが
あるという。
これまで、ノルマ超過分のキックバックについ
て、派閥と議員双方が「不記載」にしたことが
問題視されてきたが、選挙に流用したなら話は
別だ。
選挙違反に問われかねない重大問題である。
「以前から、裏金づくりの目的は選挙対策
じゃないかと囁かれていました。ただでさえ、
国政選挙の費用は数千万円といわれている。
かつては当選が危うい候補が選挙戦最終盤で
地元に“実弾”をバラまくことも当たり前のよ
うに行われていた。イザという時のために裏
金をプールしていた議員がいるのではないか」
(政界関係者)
■森喜朗政権時から始まったか
安倍派が裏金を選挙に流用していたことを
示唆する怪文書も永田町で出回っている。
怪文書には、森喜朗政権時に実施された
2000年の衆院選から〈裏金づくりが始まった〉
などと記されている。
一部週刊誌が、森元首相が派閥会長の時代から
裏金づくりが始まった、などと報じていたが、
やはり、安倍派は国政選挙のために裏金づくり
に手を染めたのか。
安倍派の裏金を巡っては、これまで
「派閥の会計責任者はともかく、議員本人を
政治資金規正法違反の不記載で立件するハー
ドルは高い」という指摘が専門家から
上がっていた。
しかし、裏金を選挙で使っていたなら、
議員本人が公職選挙法違反に問われるのでは
ないか。
元東京地検特捜部検事の郷原信郎弁護士が
言う。
「国会議員は複数の政治団体の代表を務めて
います。政治資金規正法違反の不記載で立件
する場合、どの政治団体への不記載の問題な
のか特定するのが困難です。しかし、裏金を
選挙に流用していたとなると話は全く別で、
立件のハードルはグッと下がる。公選法は、
選挙資金の出入りについて『選挙運動費用
収支報告書』に記載するよう義務付けてい
ます。基本的に、報告書に記載する主体は
議員事務所の出納責任者ですが、議員本人
には記載するよう指示を出す責任がある。
裏金を受け取りながら、収入を報告書に記
載していなければ、議員本人が公選法違反
の虚偽記入に問われる可能性がある。議員
本人の立件も十分考えられるでしょう」
14年には、猪瀬直樹元都知事が医療法人
「徳洲会」グループから5000万円を受け
取っていた問題で、東京簡裁が公選法違反
の虚偽記入の罪で罰金50万円の略式命令を
出した。
猪瀬元都知事は5年間の公民権停止に追い
込まれ、選挙運動費用収支報告書を訂正。
既に「前例」があるわけだ。
司直の手が“バッジ”に及ぶ可能性が高まっ
てきた。
【転載終了】
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今回の件の背後に、司直との関係が深
そうな、ある議員の顔が脳裏に浮かびま
した。
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