PTAやめた代償は「登校班はずし」・・・
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【転載開始】
■PTAやめた代償は「登校班はずし」
子どもを巻き込む理不尽な現実
2018.11.8
PTAの負担があまりにも重く、
退会を申し出る親が増えている。
だがその代償は大きい。
子どもが理不尽な目に遭うケース
もあるのだ。
子どもたちのために活動する組織で、
本末転倒な事態が起きている。
* * *
「ある日、子どもが学校からしょんぼり
して帰ってきました。
朝いつもの時間に集合場所へ行ったら、
『自分が入る登校班がどこにもなかった』
って。
親が PTAをやめたことで、なぜ子どもが
登校班をはずされなければならないの
でしょうか……」
こう話すのは、中部地方のある小学生
の母親だ。
彼女は、もともとPTAの委員会で
副委員長をしていた。
「仕事は簡単」と聞いて引き受けたが
現実は違った。
集まりが多いときは 週3回ほど学校へ。
下の3歳の子を連れているのに、
帰宅が夜9時半をまわることもあった。
歓送迎会は参加必須。
子どもが感染症にかかり「休んでいいか」
と問い合わせたが、
「来なかった人は 代々語り継がれている」
と言われ、やむなく参加した。
強制的で負担があまりにも大きいこと
に疑問がふくらんだ。
次の年度は委員長になる可能性もあると
わかり、「これ以上は無理だ」と思い、
会長に委員長を決めるくじ引きの免除を
申し入れた。
だが、確約してもらえなかったため、
非会員になることを決めた。
退会の意思を伝えると役員から
「PTAをやめると、子どもにこんな不利益
が及ぶ」というリストを渡された。
「PTAで購入する卒業記念品がもらえなく
なる」「PTAが主催する夏休みのプール
事業や相撲大会に参加できなく なる」
「登校班に入れなくなる」などだ。
そして退会が周囲に知れると、冒頭の
ように「登校班はずし」が始まった。
翌日からは毎日、彼女が子どもを車で学校
に送ることになった。
この「登校班」は、小学生が安全に学校
へ通えるよう、近隣の子で班を組み集団登校
する仕組みで、実施している学校では、
班編成や見守りをPTAに依頼することが多い。
PTA会員の保護者の負担が大きいため、
「やらない人はズルい」と不公平感につながる。
そのため非会員家庭の子を会員家庭の子と同様
に扱うことに対して反発が起きやすいのだ。
このように、親がPTAに入らないことで子ども
が不利益を被るケースは、近年増える傾向にある。
全員加入する義務があるかのように考えられて
きたPTAについて、あくまで「任意加入」の組織
だという認識が広がり、非加入や退会の意思を
伝える保護者も全国的に増えている。
(PTAジャーナリスト・大塚玲子)
※AERA 2018年11月12日号より抜粋
【転載終了】
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PTA活動負担の記事は、幾度となく
書かれていますね。
私も、長男が小学校入学した数日後に、
育成会の野球の監督を仰せつかり ました。
個人的にも、その時は断ってはいけ ない、
という気持ちがあり、長男の卒業を区切りと
して6年間続けました。
正直、PTAはほとんどがお母さん方なので、
いろいろなことがありました。
個人的にも、私の地域はどちらかというと、
活動が熱心であり、4月~8月 までは野球、
10月~2月まではサッカーです。
ほぼ毎週土曜か日曜のどちらかは二時間の
練習日です。
PTAの盛んな地域は、往々にして、
自冶会活動も盛んな感じですね。
地域を嫌ったか?どうかわかりません が、
若い人たちは結婚を切っ掛けに他地域に出て
いき、ほぼほとんどの方が戻ってきません。
我が息子たちも、他地域に家を立て、
実家を継ぐことはありません。
いずれ、両親がいなくなったら売却し、
賃貸マンションにでも引っ越そうと考えています。
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