株価4万円突破でナゼ?給料上がらず国民生活ジリ貧の悪循環・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■株価4万円突破でナゼ?給料上がらず
国民生活ジリ貧の悪循環・・・
専門家は「賃上げ税制」危惧
公開日:2024/03/05
日本史上初の4万円越え(C)日刊ゲンダイ
相変わらず実感が伴わない。
4日の日経平均株価の終値が史上初めて
4万円を突破した。先月22日にバブル期
の1989年に記録した3万8915円の更新
から株価はずっとアゲアゲだが、家計は
ちっともイケイケじゃない。
日経平均の年初来の値上がり幅は
約6500円超に達した。
上昇率は約20%だ。市場関係者の間では
「決してバブルではない」「過熱しすぎ」
など賛否の声が入り乱れているが、足元の
「好況」はどうもハリボテ感が否めない。
「現在の株高は海外資本の流入やアメリ
カ株の上昇などの要因がありますが、問題
なのは労働者の犠牲の上に成り立っている
ことです。大企業も中小企業も労働分配率
が下がっており、所得の分配が企業に偏り
過ぎている。株高の恩恵を受けるのは一部
の企業と投資家だけです。労働者を犠牲に
した株高に浮かれていても、このまま家計
を逼迫し続ければ、消費需要が落ち込み、
モノは売れなくなってしまいます」
(経済評論家・斎藤満氏)
物価上昇に賃上げが追いつかず、
実質賃金は21カ月連続マイナス。
それでも奮闘している企業はある。
牛角やかっぱ寿司を展開する大手外食
チェーン「コロワイド」は4日、今春闘で
正社員約3500人を対象に賃上げを実施す
ると発表。
賃上げ率は基本給を底上げするベース
アップ(ベア)の平均3%と定期昇給を
合わせて平均6%だ。
過去最高水準だという。
■『賃上げ税制』は論外
「ベアに加えて定期昇給込みで4%超の
賃上げを実現して、初めて物価上昇をカバ
ーできるかどうか。大企業の中には7%
以上の賃上げを表明しているところもあり
ますが、中小企業は厳しい。岸田首相は
『賃上げと成長の好循環』と喧伝していま
すが、賃上げした企業の法人税率を軽減す
る『賃上げ税制』は論外です。控除された
法人税は血税で穴埋めされ、結局は国民の
負担になる。大企業優先の税控除や補助金
のバラマキをやめない限り、賃金がわずか
に上がっても物価上昇に追いつかず、負担
は増える悪循環です」(斎藤満氏)
株高でも国民生活がジリ貧では好循環
なんて「どこの国の話?」だ。
【転載終了】
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インタビューでバブルと言っていた方
がいましたが、国民に還流されない株高
なので″株バブル″ですね。
原因は、外国からの投資が増えたから
ですが、従来の海外投資家のほかに中国
からの逃避投資が増えたのでしょう。
企業の含み益が増えているこの機会に
労働者に還元するチャンスですが、社会
のことを考えている企業経営者はいない
ですね。
特に、中小企業が賃上げできるような
大手企業が中小にコストを分配するこ
とができるかです。
嘆かわしいことに、そんな大手はないで
しょうね。
そして″中国にデフレスパイラル″の
兆候が見えてきたようです。
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