北方領土2島先行返還を阻む日米安保「基地権密約」の壁・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■北方領土2島先行返還を阻む日米安保
「基地権密約」の壁
公開日:2018/11/17
本当の交渉相手は米国だ。
14日の日ロ首脳会談で1956年の
日ソ共同宣言を基礎に平和条約
交渉を加速させることで合意。
56年宣言には平和条約締結後に
歯舞・色丹の2島を引き渡すと明記
してあるため、にわかに浮上した
「2島先行返還論」に立ちはだかる
のが、日米安保の壁だ。
これまでロシアのプーチン大統領は、
引き渡した島が在日米軍の拠点と
なる可能性に懸念を表明。
16年11月に谷内正太郎国家安全
保障局長が、ロシアのパトルシェフ
安全保障会議書記と会談した際、
島に基地が置かれる「可能性はある」
と伝え、プーチンが態度を硬化させた
経緯がある。
それにしても米軍はなぜ、
北方領土に基地を置けるのか――。
その謎をひもとくのが日米安保条約だ。
第6条で米軍は事実上、日本全土を基地
として使える権利を持つ。
基地提供について、日米地位協定2条は
「日米合同委員会」なる組織で協議する
と定めているが、その内容は国民に明か
されることはない。
また、日本は米軍に本土上空を自由
に飛び回り、国境を越えて他国を攻撃
できる権利まで与えている。
これだけ破格の特権を許しているのは
世界でも日本のみ。
米国の植民地だったフィリピンは戦後
独立の際、米軍基地の設置は23カ所
に限ると、具体名を地位協定に明記。
03年に1カ月で米軍に敗れたイラク
でさえ、駐留米軍に国境を越えた他国
への攻撃を禁じる地位協定を締結した。
1960年の安保改定で、世界に例の
ない不平等関係を許したのは、
安倍首相の祖父・岸信介元首相だ。
「知ってはいけない隠された日本支配
の構造」の著者・矢部宏治氏は昨年11月
の日刊ゲンダイのインタビューで、
「岸信介首相がウラ側の『基地権密約』で、
朝鮮戦争勃発時に生まれた『占領下の戦争
協力体制』を法的に固定してしまった」
と語っていた。
「ロシア側の懸念は当然で、56年宣言
の4年後の安保改定による状況の変化を
盾に、2島返還を渋ることが予想され ます。
プーチン大統領を軟化させるには、安倍首相
が腹をくくってトランプ米大統領 に『北方
領土の非軍事化』を認めさせるのが大前提
ですが、米軍に握られた都心 上空の飛行ルート
の一部返還さえ、難儀なありさまです。米軍
から特権を剥奪できるのかは実に怪しい」
(軍事評論家・前田哲男氏)
16日の朝日新聞によると、安倍首相は
プーチン大統領に2島に米軍基地を置く
ことはないと伝えたそうだが、本当に米国
を説得できるのか。
グランド・ファザコンでトランプ大統領の
ポチ首相に、2島先行返還など絶対に期待
できない。
【転載終了】
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国民は、米国を同盟国と思っていますが、
日米地位協定をみると、とても同盟国とは
思えません。植民地です。
戦後、岸信介氏がA級戦犯としての 処刑を
免れるため、米国のスパイとなり、 米国は
岸氏を総理にまでしています。
(米国の秘密文書公開法で公開されている)
それは、佐藤栄作氏、安倍晋太郎氏、 そして、
安倍晋三氏と引き継がれています。
この一族の運命は岸氏の処遇から、
米国と切れない関係が決まってしまって
いたのです。
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