“死に体”岸田首相の悪あがき・・・

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■“死に体”岸田首相の悪あがき・・・

 4月国賓訪米で「日本売り」が加速する

 公開日:2024/03/24 

昨年1月の訪米はこんな感じだった

(C)ロイター


 自民党の裏金事件で国民に見放された

岸田首相が政権浮揚をかけるのが4月の訪米だ。

国隷従だった安倍元首相が受けた「国賓級」

を超える「国賓」での招待に、高ぶっているの

は想像に難くない。

前回は訪米直前に安保関連3文書を改定し、

防衛費倍増を手土産に向かった。

死に体となった今、政権にお墨付きを与えて

くれる米国にどこまで差し出すか分かった

もんじゃない。


 ◇  ◇  ◇


 岸田首相の訪米日程は4月9~14日。

10日はバイデン大統領との日米首脳会談が

セットされている。

11日にはフィリピンのマルコス大統領が加わ

り、初の日米比首脳会談が行われる予定だ。


 東・南シナ海で覇権主義的な行動を強める

中国を念頭に、海洋安全保障を含めた防衛

分野での連携強化を協議するという。

中国や北朝鮮をにらんだ日米韓の結束に続く

動きだ。

米国を盟主とするインド太平洋地域の軍事

同盟にズルズルと引きずり込まれようと

しているのである。


 高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)

はこう指摘する。

「日米比首脳会談の事前調整で来日した

キャンベル国務副長官が、いわゆる白人の

軍事同盟であるAUKUS(オーカス=米英豪

3カ国の安全保障枠組み)への協力を

あけっぴろげに求めてきたのにはア然です。

共通の価値観を土台とするQUAD(クアッド

=日米豪印4カ国による協力枠組み)とは質

が全く異なりますし、伝統的に非同盟・

全方位外交を貫き『NO』と言えるインドが

いる限り、米国の思い通りにはならないから

です。AUKUSの枠組みにおいては、日米

同盟は劣後となるリスクもあります」


■倒錯で9条改憲


 そうでなくても、岸田首相は手土産の準備

に余念がない。

米国のお眼鏡にかなうよう武器輸出ルールの

緩和を進め、武器購入の予算面の歯止めも

取っ払おうとしている。

連立を組む公明党が難色を示していた防衛

装備移転三原則の骨抜きは、26日に閣議決定

する見通し。

武器購入に関する長期契約恒久化法案は19日

に衆院を通過。

米国製などの高額兵器を最長10年ローンで

購入することを永続的に認める内容だ。

防衛費増加の目くらましである。


 「このまま突っ走れば、憲法9条を改憲しな

ければつじつまが合わない倒錯に陥ってしま

う。岸田政権はふらふらではありますが、か

といって野党が支持を高めているわけでもな

い。政権交代前夜の2008年ごろの野党支持率

は合わせて2割を超えましたが、足元では1割

前後でしかない。岸田政権にとって脅威と

なっていないのも大問題です」

(五野井郁夫氏)


 岸田首相は11日に米連邦議会上下両院合同

会議で演説する予定で、日本の首相として

初めてスピーチした安倍元首相に次いで2人目

となる。

安倍元首相は「希望の同盟へ」と題した演説

で「自衛隊と米軍の協力関係を強化する」と

2回も口にし、国会提出前の安保法制について

「この夏までに成就する」と“国際公約”。

米国にすり寄った。岸田首相が前のめりで

臨むのは間違いない。


 帰国直後の16日に衆院3補選が告示される

(28日投開票)。

売国を成果とすり替える大ボラにだまされて

はいけない。


【転載終了】

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 今の岸田首相は何をしても評価されない

ですね。


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