北方領土問題「2島プラスアルファ」の大きな落とし穴・・・

 永田町の裏を読む 


 【転載開始】 


 ■北方領土問題「2島プラスアルファ」の 

 大きな落とし穴 

 公開日:2018/11/22 


 安倍晋三首相はプーチン露大統領 

の誘いに乗って、北方領土問題を 

「2島プラスアルファ」方式で早期

に 決着させる方向にステップを切った。 

来夏参院選前に目に見えた外交成果 

をあげるにはこれしかないと思い定め 

てのことであろうが、しかしこの道筋 

には大きな落とし穴が潜んでいる。  


 まず、安倍がこのところ言い始めた 

「2島プラスアルファ」は、前々から 

検討されてきた「2島先行」や 

「2プラス2」とは別物である。 

このことが、安倍自身の口からは 

もちろん、マスコミでもきちんと

 説明されていないのが大問題である。 

「2島プラスアルファ」とは、 

これを安倍に吹き込んだ張本人と 

推測される佐藤優がAERA最新号 

で書いているところによれば、


 「歯舞・色丹は日本の主権下、国後・ 

択捉はロシアの主権下にあることを 

確認し……国後・択捉では経済活動を

含む活動について日本に特別の地位を

認める制度をつくる」ことで ある。  


 つまり、国後・択捉については 

主権主張を放棄する代わりに、

特区 のような形で経済活動をするのを 

認めて欲しいという話である。 


 これまでの「2島先行」というのは、 

1956年日ソ共同宣言に沿って、 

まずは歯舞・色丹の返還を実現する 

けれども、決してそれで終わりでは 

なく、あくまでも国後・択捉の返還に 

ついて交渉を継続していくという意味

である。 

それに対して「2島プラスアルファ」 

とは、国後・択捉の返還を断念する 

という意味であって、佐藤がAERA

で 


 「朝日新聞は……<首相は今後の

交渉で2島の先行返還を軸に進める

方針に転換した>という見方を示し

ています……今回の政策 転換は

もっと大胆な転換だ」と述べ ている

のは、まさにその点を指して いる。  


 そうなると安倍は、これまでの 

「4島一括」という公式の態度から 

「2島先行」、それも諦めて

「残りの2島断念」へと2段階の

シフトダウンをしなければならない 

わけで、彼の支持基盤である日本会議

系の右翼とはそれで折り 合いがつく

のかどうか。  


 日本会議は 「日本固有の領土・北方領土

とり もどす」と題したパンフを発行し、 

その中で「4島一括返還」論を主張して運動

を展開してきた。 

その立場からすれば、

安倍の「残りの2島断念」論は手ひどい裏切り

であり、安倍は制裁の対象となるの ではないか。 


 【転載終了】 

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 我々が見ても、対等な交渉には ならない

ように思えますものね。 


  この人は、歴史に名を残したいと いう

思いと選挙が近づくと功績を焦り 

重要なことを安易に対応する癖があり 

ますよね。 


  この人がやってる限り、不安でしょうが 

ないです。 


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