古市憲寿と落合陽一「終末医療やめろ」論 の酷さ!

 LITERA


 【転載開始】 

  古市憲寿と落合陽一「終末医療やめろ」論 

の酷さ (抜粋) 


 ■まずは二人の発言を以下に詳しく紹介 

 しよう。 


古市 

〈日本が民主主義国家である以上、 

社会保障費を大幅にカットできる

かな。 個人的にはかなり悲観的なん

だけど〉


 落合 

〈背に腹はかえられないから削ろう

と いう動きは出てますよね。実際に、 

このままだと社会的保障制度が崩壊 

しかねないから、後期高齢者の医療 

費を二割負担にしようという政策も 

ある。議員さんや官僚の方々とよく 

話しているのは、今の後期高齢者に 

それを納得させるのは難しくても、 

これから後期高齢者になる層―― 

今の六十五歳から七十四歳の層―― 

にどれだけ納得していただけるかが

一つのキーになるんじゃないか、と。 

今の長期政権であればそれが実現

るんじゃないかと思うんですよね。〉  


古市 

〈財務省の友だちと、社会保障費に 

ついて細かく検討したことがあるん 

だけど、別に高齢者の医療費を全部 

削る必要はないらしい。お金がかかっ

て いるのは終末期医療、特に最後の

 一ヶ月。だから、高齢者に「十年早く 

死んでくれ」と言うわけじゃなくて、 

「最後の一ヶ月間の延命治療はやめ 

ませんか?」と提案すればいい。 

胃ろうを作ったり、ベットでただ眠っ

り、 その一ヶ月は必要ないんじゃ

ないすか、 と。順番を追って説明

すれば大しことない話のはずなん

だけど、なかなか話が前に進まない〉


 落合 

〈終末期医療の延命治療を保険適用外 

にするだけで話が終わるような気もする 

んですけどね。たとえば、災害時の 

トリアージで、黒いタグをつけられると 

治療してもらえないでしょう。それと

同じようにあといくばくかで死んでしま

うほど重度の段階になった人も同様に

考える、治療をしてもらえない――と

いうのは さすがに問題なので、保険の

対象外にすれば解決するんじゃないか。

延命治療 をして欲しい人は自分でお金

を払えばいいし、子供世代が延命を望む

なら子供 世代が払えばいい。こういう

議論はされ てきましたよね〉  


古市 

〈自費で払えない人は、もう治療して

もら えないっていうことだ。それ、

論理的には わかるんだけど、この国で

実現できると 思う?〉 


 落合 

〈災害時に関してはもうご納得いただい

て いるわけだから、国がそう決めてしま

えば 実現できそうな気もするけれど。今

の政権は強そうだし〉  


古市 

〈社会保障費を削れば国家の寿命は伸びる。 

若い世代にはいい話だけど、それでも一人 

あたりの利益はとても少ない。だから社会 

運動も起きにくい〉 


 ■古市、落合の「最後の1カ月の医療不要」 

 を芥川賞作家が批判 


 唖然とするしかない内容だが、こうした 

発言の問題点を最初に指摘したのは、 

芥川賞作家の磯崎憲一郎だった。 

磯崎は朝日新聞(12月26日)の文芸時評 

で二人の発言を取り上げ、これをきっかけ 

にネットでも批判の声が広がっていった。  


 磯崎は、古市が 

「胃ろうを作ったり、ベットでただ眠った

り、その一ヶ月は必要ないんじゃないで

すか」

 「大したことない話のはず」などと切って

 捨てていることに対し 

〈余命一カ月と宣告された命を前にした

とき、 更に生き延びてくれるかもしれない

一%の 可能性に賭けずにはいられないのが

人間〉 として、二人を 〈想像力の欠如〉

〈想像力と、加えて身体性の欠如に絶望する〉

と、痛烈に批判していた。 


 磯崎の指摘は正鵠を射たものだが、しかし、

二人の発言のひどさは、

「想像力や身体性の欠如」というレベルで

すむ話ではない。 


  古市と落合は、この「終末期医療カット」

論 がまるで、客観的根拠に基づいた冷静で 

プラグマティックな提言であるかのように

語っているが、実際は、国家の役に立つ見込み

のない人間を1カ月生きながらえさせるのは

コストが合わない、貧乏人は延命治療を受け

ずに早く死ね、と言っているにすぎない。  


 〈高齢者に「十年早く死んでくれ」と言う

わけじゃなくて、「最後の一ヶ月間の延命

治療はやめま せんか?」と提案すればいい〉 

(古市)


 〈災害時のトリアージで、黒いタグをつけ

られると治療してもらえないでしょう。それ

と同じようにあといくばくかで死んでしまう

ほど重度の段階になった人も同様に考え る〉 

(落合) 


 〈延命治療をして欲しい人は自分でお金を

払えばいい〉 

(落合) 


 〈社会保障費を削れば国家の寿命は伸びる〉 

(古市)  


 これらは、長谷川豊が大炎上した 

「人工透析患者は殺せ」発言や、杉田水脈

衆院議員の「生産性がない」発言、そして

相模原障がい者殺傷事件の植松聖被告と、

同根の発想ではないか。  


■官僚や政治家に「高齢者医療カット」を 

 吹き込まれた古市と落合  


 ようするに、古市も落合も、えらそーな

のは態度と口調だけで、語っている中身は

ペラッペラなのである。 

磯崎の言うように、社会制度が国民ひとり

ひとり生命を左右するという視点がない 

のはもちろん、政治や社会の現状に対する

分析も、さらには医療や経済の基礎知識 

すらない。 

そのうえで、ゲームの「シムシティ」でも

やるように、机上の計算(しかも社会保障

カットが景気に与える影響などを全く考慮

しないずさんな計算)による効率だけを唯一

の価値として社会制度を論じている のだ。  


 そのレベルは、そこらへんのおっさんが

居酒屋で語っている政治談義以下と言って

いいだろう。 


 しかも、最悪なのは、そのドシロウトの 

“勘違い上から目線”が政治家や官僚のプロパ

ガンダにまんまと利用されていることだ。  


 前述したように、古市は得意げに 

「財務省の友だちと検討した」として、 

「お金がかかっているのは終末期医療、

特に最後の一ケ月」という説を開陳して

いた。 

だが、財務省が年金や医療費、生活 保護費

をカットする世論をつくりあげるために、

日々、マスコミやジャーナリスト、 学者に

「ご説明を」とブリーフィングを 行っている

のは有名な話だ。 

しかも、財務省は2007年、実際に古市説の

もとになるような 

「一年間にかかる終末期医療費= 約9000億円」

なる資料を公表。 

調査実態が不詳で金額だけを出したことから、

高齢者医療費カットのためのミス リードだと

批判を浴びている。 


 にもかかわらず「財務省の友だちと検討」

って、古市は自分がまんまと財務省に乗せ

られたことを告白しているようなものでは

ないか。  


 落合も同様だ。 

落合は後期高齢者の医療費を2割負担にアップ

する政策について 

「議員さんや官僚の方々とよく話している」 

と自慢げに語り、

「今の長期政権であればそれが実現できるん

じゃないかと思うんですよね」と、

完全に高齢者の負担増を後押しする姿勢を 

示していた。 


 実は、今回の古市や落合と同じような暴言 

をはいていた人物が過去にもいる。 

麻生太郎財務相だ。 

麻生は2013年、政府の社会保障制度改革国民

会議で、余命わずかな高齢者の終末期の医療費

について 

「死にたいと思っても生きられる。政府の金で

(高額医療を)やっていると思うと寝覚めが

悪い。さっさと死ねるようにしてもらうなど、 

いろいろと考えないと解決しない」 

「月に一千数百万円かかるという現実を厚生 

労働省は一番よく知っている」などと発言、 

批判を浴びて撤回した。  


 この麻生発言も財務省の入れ知恵という 

見方が有力だったが、今回、財務省は、 

麻生の代わりに古市と落合に、同じロジック 

を吹き込んだということだろう。 

政治家ではなく、人気の若手学者が 

“若い世代の代弁者”として高齢者切り捨てを

あちこちで語ってくれれば、世論を誘導 

できる、そう考えたのではないか。  


 そして、二人はまんまとそれに乗せられて、 

コストや経済効率を優先し、国家のために 

国民を切り捨てるグロテスクな政策を喧伝 

した。  


 前述の二木氏の論文は麻生発言の際に 

書かれたもので、二木氏は研究上は 

「終末期医療費をめぐる論争には決着が 

ついた」と判断しているとし、

にもかかわらず一方で 

〈政治的には同じ誤りが何度も蒸し返され 

ると、麻生発言を通じて、改めて感じま

した〉 と締めているが、今回は古市と落合

がまさに 政治的な「蒸し返し」役を演じた

というわけだ。  


 もっとも、当の古市や落合は財務省や 

政権に踊らされていることになんの後ろ 

めたさも、恥ずかしさも感じていない

らしい。 

それどころか、自分が日本の政策に大きな 

影響を与えているかのように、政治家や 

官僚との交友を自慢げに語っている。 


 【転載終了】 

 ************************ 


 誰にでも生きる権利はあります。 


 終末医療は高齢者に限ったことでは

あり ませんよ。 


 安倍政権になってから、このような

方たち がテレビで発言することで、

安倍政権の後 押し的な役割を担って

きましたね。  


 古市氏など、社会学者の肩書があり

ますが、この人本当に社会の事分かって

いるのかな?という感じで見ていました。 


 このような若い世代の方が、狡猾な権力 

にコントロールされてしまうことが、

ひいてはご自身に跳ね返ることが分かって

いないんだなという印象を受けます。 


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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