増税による景気後退で「下流2.0」時代到来の可能性!

 HARBOR BUSINESS online 


 【転載開始】 


 ■増税による景気後退で 

 「下流2.0」時代到来の可能性 

 2019.01.01  


 ’19年10月の消費税増税は、 

新たな下流社会の幕明け―。 

賃金が一向に上がらないままでの 

増税は、消費が確実に低迷し、 

企業の収益や税収が悪化、 

賃金はより下降して、本格的な

 “デフレ”の再来が懸念されている。 

さらに外国人受け入れ問題、 

急速に活用が進むAI(人工知能)など、 

誰もが当事者たり得る 

“下流転落の火種”が忍び寄る。 

僕らの未来にあるのは希望か絶望か。 


■増税後の景気後退は避けられず 

 世界的不況の波で下流2.0時代へ! 

消費者物価指数の前年比増減率 


 ’19年の日本経済に訪れる “長い不況”が、

データから予言され ている。 

まず景気を測るバロメーターといわ れる

「消費者物価指数」の前年比率を見ると、

消費税増税のタイミングをピークにし、

下降線をたどっている。 

増税は物価に直撃し、消費が冷えこみ、

’14年時と同じように景気が後退するのは

明らかだ。 

経済アナリストの中原圭介氏は、 

「さらに追い打ちをかけるように、’19年

は世界的な不況が訪れる」と話す。  


 「日本企業の利益の多くは、アメリカ

への輸出によるものです。つまり、アメリカ

経済の動向は日本経済の要ですが、その雲

行きが非常に怪しい。’17年にはアメリカの

自動車ローンの残高が1兆2210億ドルまで

膨らみ、 学生ローンの残高は1兆3780億ドル

に まで増加。クレジットカードローンも前述

の2つに匹敵する増加率で、いつ延滞率が上昇

し、消費が縮小傾向となってもおかしくない。

アメリカの 景気後退が始まれば、日本を中心

に世界中へ波及、“世界同時不況”となるでしょ

う。早ければ東京五輪前の可能性もあります」 


 “世界同時不況”が起これば、 当然サラリーマン

への影響も大きい。 


  中原氏が続ける。  


 「アメリカ経済が落ち込むと円高になり、企業

収益はさらにマイナスに なります。輸出も減って

大企業の収益が落ちると、下請け企業に ダブルで

しわ寄せがいく。場合によっては、会社そのもの

が傾いたり、解雇や賃下げの可能性もあります。 

東京五輪までの特需が剥げ落ちる ’20年以降は

1~2年の不況が続く かもしれません」 


 そうした先行き不透明な経済状況のなか、

’19年以降は国民への負担 が増える制度の改正が

相次ぐ。  

《2018~2020年 負担増カレンダー》 

2018年1月 配偶者控除の拡大 

2018年4月 介護保険料改定/エコカー 

減税縮小/タワーマンション課税見直し

 /妊婦加算開始 

2018年8月 介護保険料の自己負担額 

引き上げ/70歳以上の高額療養費制度 

改正 

2018年10月 生活保護「生活扶助費」 

引き下げ/たばこ増税 

2018年11月 出入国管理法改正 

2019年1月 国際観光旅客税開始 

2019年7月 定年65歳→70歳に引き上げ 

/75歳以上の医療費負担引き上げ 

2019年10月 消費税10%に引き上げ 

2020年1月 基礎控除改正 

2020年7月 東京五輪開催 


 ■賃金がほぼ横ばいのなかで国民負担 

 だけが増加 


 『下流予備軍』の著者で会計士の 

森井じゅん氏は、 

「近い将来、一億総下流化の危険性があります」

と指摘する。 


 「“取りやすいところから取る”という印象の

強い税制などへの変更が予定されています。

介護費や医療費が増え、要介護者やそれを

サポートする家族への負担が増大。さらに消費

増税をはじ め、出国税などの新たな税負担も始ま 

ります。’20年には給与取得控除も改正され、

基本的に850万円超えのサラリー マン世帯は増税

に。この給与取得控除 は年々縮小傾向にあるため、

もっと低い 年収の人はより苦しくなるでしょう」  

《男性の所定内給与額の推移》所定内給与額

とは基本給のことであり、残業代は含まれない。

ほぼ平坦で上がってい ない 厚生労働省・毎月

労働統計調査より 


 「男性の所定内給与額の推移」からも、国民の

給料が上がってない中で負担が増えれば、中流が

下流に落ちてしまうケースは容易に想像できる。 


 また、社会学者の山田昌弘氏は、お金だけでは

なく、“仕事”を奪われる 未来を予想する。  


 「人工知能“AI”による機械の発達が、ホワイト

カラーの専門的な仕事を単純労働に、そして低

賃金化する流れにある。また、移民受け入れ拡大

で、優秀な外国人労働者が増える。欧米では上昇

意欲の高い2世、3世に仕事を奪われるケースも

増えています。お金の面でも仕事面でも、いつ

誰が下流に陥る かわからない、不安が常につき

まとう時代がやってきます」 


 その下流の“ゆがみ”は、すでに国内で表れ

はじめている。


 【転載終了】 

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 >「人工知能“AI”による機械の発達が、 

ホワイトカラーの専門的な仕事を単純 

労働に、そして低賃金化する流れにある。

また、移民受け入れ拡大で、優秀な外国人

労働者が増える。欧米では 上昇意欲の高い

2世、3世に仕事を奪わ れるケースも増え

ています。・・・・・」  


 というような、ネガティブな予測も多い 

ので、海外の学生のように将来何をしたい

かで大学を選ばないと、海外の学生に職を

奪われてしまうかもしれません。  


 「大学を出たから」で就職できた時代は 

終わったのかもしれませんね。 


注)2.0とは。 

新世代のものを表す冗談として、本来規格 

やバージョンとは無関係であるものの名称 

に「2.0」を付与する流行を作った。 


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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