日銀が抜け出せない“負のスパイラル”・・・

 日刊ゲンダイDIGITAL 


 【転載開始】 


 ■大発会からETF買い 

 日銀が抜け出せない“負のスパイラル” 

 公開日:2019/01/06  


 日銀が大発会から動いた。 

きのう(4日)、日経平均は一時、 

前営業日比で773円(マイナス3・9%) 

下落。 

金融市場の混乱を収めるため、 

政府と日銀は緊急会合を開いたが、 

市場が最も反応したのは、 

この会合ではなかった。  


 「日銀が後場にETF(上場投資信託) 

を買ってくるとの観測が強まったことで、 

ようやく下げ止まったのです。緊急会合 

より効果的でした」(市場関係者)  


 終値は452円安(マイナス2・3%) 

まで戻したが、新年初日から「買い発動」 

(716億円のETF購入)した日銀に

対し、不安を募らせる金融マンが続出して

いる。  


 日銀は昨年1年間に6兆5040億円の 

ETFを購入。 

過去最大の買い入れ額だったばかりか、 

黒田東彦総裁が目安としていた6兆円 

を軽く突破した。 

それだけに市場では、2019年は買い 

入れ額を減らすべきとの指摘が相次い だ。 

ところが日銀は、そんな憂いなどお構い 

なしだった。 


 ■このままだと2年後に浮動株が消える 


 「日銀は現在、取得価格ベースで 

約25兆円のETFを保有しています。 

しかも買い入れ中心で、ほぼ売却しま 

せん。市場に流通する浮動株は減少する

ばかりです。今のペースで日銀が株を買い

続けたら、ユニクロのファーストリテイ

リングは約2年後に浮動株が なくなると

いわれています」 

(株式アナリスト・黒岩泰氏) 


 日銀にしても、株を買い続けられない 

ことなど百も承知だろう。 

それでもETF購入をやめられない。 


 「きのうの暴落局面で日銀がETFを 

買っていなかったら、市場は絶望した 

でしょう。次に暴落が起きたとき、『日銀 

は動かない』と判断され、株安が止まら 

なくなる。そうなったら、売りが売りを 

呼ぶ大暴落です。ただ、実は日銀の事情も

絡んでいます。日経平均が現在の水準を

大幅に下回ると、日銀が含み損を抱える

ことになるのです」 (証券アナリスト) 


 ニッセイ基礎研究所チーフ株式ストラテ 

ジストの井出真吾氏の推計によると、 

日銀の保有株の損益分岐点は1万8434円 

(11月末)だ。 

きのうの最安値は1万9241円。 

あと800円あまりの下落で含み損が現実 

になりかねない。  


 「マイナスに転落しないためには、自ら株 

を買い続け、株価を維持するしかありません。

含み損なんてことが公になったら、日銀の信用

力は世界的にガタ落ちし、円そのものの信頼度

が低下する危険性が あります」(黒岩泰氏)  


 日銀は、まさに〝負のスパイラル〟から 

抜け出せなくなっているのだ。 


 「日銀のETF購入額を年度ベース(18年4月

~19年3月)で見た場合、約1兆4000 億円の

買い余力があります。月ベースで 4600億円程度

のETFを購入できる計算です」 

(ちばぎん証券アナリスト・安藤富士男氏)  


 少なくとも3月までは日銀の爆買いが続く 

ことになりそうだ。 


 【転載終了】 

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 日銀は、ドツボにはまったということ

でしょう。  


 2019年も外国投資家のカモになる

という ことになりそうですね。 


 日銀の介入が、私自身の持ち株を売れ

る機会ともなるのですが・・・ 


 日銀が売り出したということが噂に 

なった場合、雪崩を売ったように売り 

が先行するでしょう。


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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