日本電産・永守会長「尋常でない変化」 !
日本経済新聞
【転載開始】
■日本電産・永守会長「尋常でない変化」
2019/1/18
着実な成長を遂げてきた日本電産
が業績予想の下方修正を迫られた。
2019年3月期は従来の最高益予想
から一転、6年ぶりの最終減益になる
見通しだ。
背景にあるのは中国事業での想定
を超える逆風だ。
中国での需要が急減し、車載向け
や家電向けのモーター事業が急激
に悪化している。
「尋常でない変化が起きた」――。
17日夜に東京都内で開いた緊急記者
会見で、永守重信会長は驚きを交え
つつ足元の事業環境を説明した。
今回の下方修正では9年ぶりの減収
も見込む。
業績は順調な進捗だった。
18年4~9月期は純利益が同期間と
して過去最高を更新。
車載用や家電用のモーター販売が
伸び、ロボット部品である減速機も
好調だった。
追い風だった風向きが一変したの
は18年11月。
「11、12月と、ガタンガタンと落ち込ん
だ。受注や売り上げ、出荷のベース で、
世界的に全セグメントにおいて大きな
変化が起きた」(永守氏)
日本電産は
「米中貿易摩擦に端を発した経済の
不確実性が、中国経済を中心とした
世界の実体経済に深刻な影響を及ぼ
してきている」と指摘した。
中国を含むアジアの売上高は、連結
全体 の約半分を占めており、業績への
インパクトは大きい。
たとえば、重点分野に据える車載用
モーター。
18年11月の中国での生産は前年同月
に比べて「全体でみると3割ほど減少
した」(吉本浩之社長)という。
エアコンなど家電用モーターも18年
11~12月は3~4割減少した。
現地でのエアコン関連の在庫は
約4000万台とされ、
永守氏は「19年1~3月期か、場合に
よっては19年4~6月期まで影響は残る」
とみる。
今後は構造改革を急ぐ。
従来の主力だったハードディスク駆動
装置(HDD)向けモーターの工場など
の転用や統廃合を進める考えだ。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の
藤戸則弘氏は
「米中貿易戦争に伴う需要減は日本電産
に限った話ではない」と指摘。
来週から本格化する3月期企業の決算発表
を前に
「業績見通しを下方修正してくる企業 は
増える」との見方を示す。
【転載終了】
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米中貿易戦争で世界の組み立て工場
の生産が落ち、世界の部品工場の日本
が直撃を受けたというところでしょうか。
リーマン級となれば、「消費増税10%」
は見送りでしょう。
安倍政権も明言していますものね。
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