日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■会談のたび経済支援・・・
安倍首相が陥ったプーチン“無間地獄”
公開日:2019/01/26
「日ロ平和条約締結に全力を尽くす」
と息巻いて25回目の日ロ首脳会談に
向かった安倍首相は24日、手ぶらで
帰国した。
それでも大手メディアは
「北方領土問題を含む平和条約締結
交渉の加速で一致」などと持ち上げて
いるが、安倍首相が「招かれざる客」
だったことは明らかだ。
やはりと言うべきか、今回もカネを
せびられている。
安倍首相は民間企業トップらを同行
する計画だったが、ロシア側が拒否。
会談後の共同記者発表で安倍首相が
「6月にウラジーミルをG20サミット
にお招きします」などと発言し、
プーチン大統領との緊密関係をアピール
した瞬間、ラブロフ外相は呆れたような
しかめっ面。 記者発表を終えた安倍首相
とプーチン が握手を交わしたシーンでは、
日本側が拍手で盛り上げようとしたにも
かかわらず、ロシア側は棒立ちだった。
筑波大教授の中村逸郎氏(ロシア政治)
は言う。
「ロシア側の姿勢を象徴していたのが、
ラブロフ外相の表情です。〈本気で言って
いるのか? まだ事態を楽観視している
のか?〉と言わんばかりでした。ロシア側
は2014年のクリミア併合に端を発した
対ロ経済制裁に同調しながら、ロシアの
言うがままに経済支援に応じる支離滅裂
な対応に不信感を強めている。昨年9月
にプーチン大統領が〈前提なしの平和
条約締結〉を持ち出したのは、さらなる
経済協力を引き出す口実に過ぎず、1島
たりとも北方領土を返還する考えはあり
ません。それなのに、ノコノコやって
来る安倍首相に半ばゲンナリで、来る
からには相応の手土産を持ってこいと
いうスタンスなのです」
■貿易額の引き上げをのまされる
安倍首相は勝手に任期中の領土問題解決
を宣言し、交渉期限を設定。
プーチンとの会談頻度は加速度的に増え
たが、経済支援もうなぎ上り。
プーチンのホームに飛び込んで交渉前進を
試みるたびに、カネを分捕られる構図が
出来上がっている。
16年5月にソチで開かれた13回目
の会談では「新しいアプローチ」で合意
するため、日本側が3000億円規模を
拠出する共同経済活動を提案。
昨年9月のウラジオストクでの22回目
の会談では、共同経済活動で優先的に
取り組む5項目の事業に関する行程表を
まとめた。
そして今回はプーチンに
「経済環境において十分な潜在力が 活用
されていない」とねじ込まれ、貿易額を
今後数年以内に少なくとも 1.5倍の
300億ドル(約3・3兆円)への引き
上げをのまされた。 LNG(液化天然
ガス)や木材などの天然資源を売り込む
という。
「経済制裁の影響でロシア経済は
ガタガタになり、財政赤字の補填に
使っていた予備基金もすでにカツカツ
です。安倍首相は今春にも再訪ロを
検討しているようですが、相当の手土産
を持参しない限り、プーチン 大統領は
応じないでしょう」 (中村逸郎氏)
北方領土問題は4島返還を2島返還
に後退させた揚げ句、プラスアルファ
どころかマイナスアルファの様相だ。
プーチンから絶縁され、仕切り直しが
ベストシナリオかもしれない。
【転載終了】
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海外に出るたびに、恥をかいて帰って
きますね。
しかも、国益を損ねて。
安倍首相が海外でバカにされている
ことを、日本のメディアが報道しないの
で国民のほとんどは知りません。
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