65歳から「非正規」という選択肢・・・
70歳の不安に勝つ
【転載開始】
■65歳から「非正規」という選択肢
経験が生きる業界は?
公開日:2019/02/05
70歳で勘弁してくれ……。
先月18日に発表された内閣府の
「老後の生活設計と公的年金に関する
世論調査」を見ると、70歳までに
仕事を終えてリタイアしたい人が
半数を超える。
体のこともあるだろう。
人生100年時代とはいえ、
70歳くらいが限界か。
70歳をひとつの区切りにして、
その先には、漠然とした不安が
広がっている。
その不安はどうやって乗り越えて
いくか。
今回は、働き口の不安だ。
現行の高年齢者雇用安定法は、
定年退職者を少なくとも65歳まで
雇用することを義務づけている。
安倍政権は昨年10月22日の未来
投資会議で「70歳までの就業機会
確保」をぶち上げたことで、その
法律の改正論が浮上。
70歳に引き上げられる可能性が
出ている。
厚労省の「就労条件総合調査」
(2017年)によれば、企業の定年
は、8割が「60歳」で、再雇用され
ると4割程度の給料ダウンを受け入れ
て嘱託社員などで働くことに。
再雇用の年齢は、現行法の最低ライン
65歳を上限にしているのは、
60歳定年制企業のうちの9割だ。
70歳まで働ける企業は極めて少ない。
そんな中、見逃せないのが大手企業
の定年延長の動きだ。
段ボール大手のレンゴーは4月から
定年を60歳から65歳に延長する。
これだけなら大したことないが、
従来は60歳以後は4割下げて再雇用
していた賃金水準を同水準にキープ
するばかりか、一定の年齢で管理職を
外す役職定年も設けない。
新制度導入を受けて、再雇用中の人も
正社員化するという。
化学大手の信越化学も4月から給与
水準を8割で定年を65歳に引き上げる
方針。
従来の再雇用だと、給与は55%に引き
下げられたというから、今回の制度変更
はシニアには魅力だろう。
昇給や昇進も可能だという。
余裕のある大企業だけに、シニアに
とってはうらやましい待遇だ。
そこまでの枠組みがない企業に勤める人は、
どうすればいいか。
「人材不足で、中小企業やベンチャー
などは、年齢制限を設けずに採用している
企業は珍しくありません。“カンバン”に
こだわる人は厳しいでしょうが、そうで
なければそういう企業はシニアにとって
格好の働き口。雇用形態が非正規でも、
年金受給 までのつなぎと考えれば、大いに
考える余地があります」
(人材コンサルタント・菅野宏三氏)
■実務経験なくても前向きさと柔軟性で
たとえば、高齢者の就労支援を行う
「マイスター60」は、登録している派遣
スタッフも本部社員も、平均年齢は65歳
を超える。最高齢は、派遣が80歳で、
本部社員が77歳という、どこまでもシニア
活用に徹底した企業である。もともとは建築系
の人材活用を中心に手掛けてきて、今は事務系
にも幅を広げている。
「もちろん、肩叩きをくぐり抜けて正社員
をまっとうするのがサラリーマンの理想で
しょうが、それがかなうのは一握り。そう
すると、シニアで非正規に乗り換えるのは、
現実的な選択肢です。たとえば、冠婚葬祭や
コールセンター、保険の営業といった分野は、
シニアの人生経験が役立つ業界です。その分野
の勤務経験がなくても、ある程度の会話はでき
るでしょう。実務経験 がなくても、前向きさや
職場の若手スタッフとうまくやる柔軟性があれば、
十分やっていけます。それに加えて、コスト感覚
と教育能力などがプラスされると、新しい職場
でも重宝されるはず。そういう職場で、非正規
として働きたい日に、働きたい時間だけ働くのが、
70歳の働き口に対する不安を解消する大事な
ポイントです」 (菅野宏三氏)
不安があるほど、前向きに動くしかない。
【転載終了】
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70歳まで現役というのもいいですが、
64歳の私は55歳から現在まで両親の
介護をやっています。
父親92歳、母親89歳ですが、同級生
にも同年代の両親がいる人がいます。
先日、同級生の葬儀で話していたのですが、
自営業の彼らは夫婦で毎日交代で両親の世話
をしに行っているそうです。
ショートステイに行ってくれなくて困っている
と言っていましたね。
他の同級生は、両親を70代で亡くしていま
すが、本音を聞くと、介護が短かったので
楽だったと言っていました。
中には、親の介護をしながら60代を現役で
過ごす方もいるのでは。
介護関係の施設や人員が充実して いればいいの
ですが。
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