統計不正で新たに「官邸関係者」明記の圧力メールが発覚!
LITERA
【転載開始】
■統計不正で新たに「官邸関係者」明記の
圧力メールが発覚!
安倍首相「いったん戻れ」の理由はこれ
だったのか 2019.02.22
圧力があった──そのことを証明する、
決定的な証拠が出てきた。
それは、「毎月勤労統計の改善に関する
検討会」(以下、検討会)で座長を務める
中央大学・阿部正浩教授に対し、厚労省
の手計高志統計情報部雇用・賃金福祉
統計課長補佐(当時)が2015年9月14日
の16時8分に送ったメール。
国会では野党が何度もメールを公開せよ
と迫ってきたが、安倍政権はこれをひた
隠しに。
それがようやく衆院予算委員会の理事会
でメールが公開されたのだ。
無論、安倍政権が積極的に開示した
わけではなく、立憲民主党・逢坂誠二
議員の説明によれば、阿部座長自らが
このメールを厚労省に転送したのだと
いう。
阿部座長がわざわざ転送しなければ、
安倍政権は隠しつづけるつもりだった
のだろう。
しかも、阿部座長に送られたこのメール
に綴られていたのは、これまで安倍首相
や中江元哉前首相秘書官、
根本匠厚労相らが必死になって答弁して
きた「官邸の関与はない」という主張を
覆す、衝撃的なものだ。
〈委員以外の関係者と調整している中
で サンプルの入れ替え方法について、
部分入れ替え方式で行うべきとの意見が
出てきました。 (ご存じのとおり、
報告書(案)では、 総入れ替え方式が
適当との記載を予定していました。)
このため、第6回では、報告書(案)では
なく、中間的整理(案)の議論ということ
でとりまとめを行わせていただきたいと
考えています。 併せてサンプルの入れ替え
方法についても「引き続き検討する」と
いうような記述とする予定です〉
これまで国会では、
「委員以外の関係者」=中江首相秘書官が
「部分入れ替え方式を検討すべきでは
ないか」と伝えていたと説明されてきたが、
メールを見ると、実際は
「部分入れ替え方式で行うべき」と明確な
圧力がかけられていたのである。
さらには、このメールにあるとおり、
2015年8月7日におこなわれた検討会の
第5回会合では、阿部座長が
「検討会の方向性としては、総入れ替え
方式で行うことが適当であるということに
させていただければと思います」とまとめ
ていたが、メールが送られた2日後の
9月16日におこなわれた第6回会合では
一転、「サンプル入れ替え方法については、
引き続き検討することとする」と方針を
変更されている
(ちなみにこの日、阿部座長は会合を欠席)。
つまり、中江首相秘書官の
「部分入れ替え方式で行うべき」という圧力
によって、検討会の方針はものの見事に
ねじ曲げられたのである。
これを「官邸の関与」と言わずして何と
言おう。
これだけでも驚きの内容だが、衝撃的な
事実はまだある。
今回、新たにもうひとつ、2015年9月4日に
手計高志課長補佐が阿部座長に送った
メールが公開されたのだが、そこにはこう
書かれていた。
〈現在、検討会での検討結果等については
官邸関係者に説明をしている段階であります〉
中江首相秘書官は国会で“厚労省から
検討会設置の報告は受けたが、検討の
途中や結果の報告を受けた記憶はない”
と言い張ってきたが、これは完全な虚偽
答弁で、厚労省は安倍官邸に逐一報告を
入れていたのだ。
その上、手計課長補佐はこうして、
わざわざ阿部座長に〈官邸〉の二文字を
ちらつかせていたのである。
しかも、このメールが送られた前日で
ある3日は、中江首相秘書官が安倍首相
にこの統計調査の方法の問題を伝えた、
その日だ。
これは偶然なのか、それとも統計調査の
方法の問題を聞いた安倍首相が変更の
指示を出し、中江首相秘書官がさっそく
厚労省に圧力をかけた結果なのか──。
その真相はいまは不明だが、ただ、
たしかなことは、安倍政権が必死になって
隠してきたこれらメールの中身に、
安倍首相が相当な焦りを見せていたことだ。
■このメールの内容を追及された
根本厚労相に安倍首相が「いったん戻れ!」
本サイトで昨日お伝えしたように、
21日の衆院予算委員会でこのメールに
ついて立憲民主党の長妻昭議員に追及
された際、根本厚労相はしどろもどろに
なり、
「えー、厚生労働省から阿部座長に送った
メール……。どういうメールって話ですっけ。
厚生労働省から阿部座長に送ったメール、
だと思います」などと無意味な答弁を繰り
返した。
そして、長妻議員から「中身は?」と訊かれ、
根本厚労相が狼狽していると、安倍首相は
自席から「いったん戻れ」
(「いったん下がれ」とも聞こえる)と指示。
この指示を受けて根本厚労相が
「いったん戻ります」と言い、 答弁をやめて
自席に戻るという、とんでもない事態が展開
された。
しかし、今回のメール公開で、安倍首相が
議場に響く声で「戻れ」あるいは「下がれ」
と 指示を出した理由も合点がゆく。
なにせメールには「官邸の関与」がはっきり
と示されていたからだ。
そして、メールの中身を問われて安倍首相が
焦って根本厚労相の答弁を封じ込めた言動、
それこそが安倍首相の関与を証明している
ようなものだろう。
国会答弁を虚偽で固め、存在するメールの
証拠を隠蔽し、挙げ句、大臣の答弁さえやめ
させてしまう。
そこまでするのは、やましいことがあるから
に他ならない。
安倍首相の指示があったのかどうか、
今後も徹底した追及が必要だ。
(編集部)
【転載終了】
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しかし、不思議ですね。
モリカケなどもそうですが、官邸
の関与が疑われるだけでも今まで
なら総辞職ものです。
すでに国民は、官邸がクロだと
思っているのですから。
それでも、総理の椅子にしがみ付く
のは何故?です。
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