毎勤統計は“背の高い別人にシークレット靴”履かせたまま・・・
GDP600兆円目前のカラクリ
【転載開始】
■毎勤統計は“背の高い別人に
シークレット靴”履かせたまま
公開日:2019/03/13
まず、最近話題になっている厚労省の
毎月勤労統計の問題についてお話し
します。
2018年1月に毎勤統計の賃金
算出方法が変更されました。
簡単に言うと、
①サンプル企業を一部入れ替え
②ベンチマーク(賃金算出に使う
係数のようなもの)更新
③復元処理――の3点です。
③の復元処理というのは、
東京都における500人以上の事業所
について約3分の1しか抽出していな
かったため、それを約3倍にして復元
処理したというものです。
世間でよく知られているのは③の部分
でしょう。
18年1月からこっそり復元処理を
始めたことが賃金上振れ要因のひとつ
になりました。
例えるなら、①でちょっと背の高い別人
に替える、
②でシークレットシューズを履かせる、
③で頭にシリコーンを埋める――と
いったところです。
これで安倍政権は「身長が伸びた!」
と言い張っていたのです。
しかし、③はあえなくバレたので、
過去に遡って修正されました。
ところが、ここが最も重要な点なの
ですが、
①と②は遡って修正されず、そのまま
なのです。
これまではこういう場合は遡って修正し、
データにおかしな段差が表れないよう
にしていたのですが、それをあえてして
いません。
つまり、18年の賃金はちょっと背の
高い別人に入れ替え、 シークレット
シューズを履かせた状態で17年と
比較しているということ。
その結果、賃金が異常に伸びること
になりました。
13~17年までの5年間で名目賃金
は1・4%しか伸びていないのですが、
18年はわずか1年間で名目賃金が
1・4%伸びることになったのです。
5年分の賃金上昇をたった1年で達成
するという凄まじいインチキです。
これで実質賃金(名目賃金を消費者
物価指数で割った値で、本当の購買力
を示す)は前年比プラス0・2%と
なり、かろうじて前年比マイナスを
免れることになりました。
算出方法が異なるものをそのまま
比較した伸び率は、端的に言って
ウソの数字です。
このウソの数字がずーっと公表
されっぱなしになっているのが毎勤統計
の現状なのです。
統計不正というと、東京都の500人
以上の事業所について約3分の1しか
抽出していなかったこと、
それをこっそり3倍に復元処理していた
点ばかりが注目されていますが、
それよりも重要な点があります。
算出方法の異なる数字をそのまま比較
し、ウソの伸び率を公表している点が
本当の問題なのです。
この点を絶対に混同してはいけません。
次回は実質賃金についてお話しします。
【転載終了】
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安倍政権になってから、すべてが
誤魔化しの数字なので、本当の数字
を国民が知れば、経済が停滞している
ことを知ることになるでしょう。
とにかく4選して、数字を誤魔化したい
のでしょう。
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