就活生の7割が敬遠・・・なぜ「転勤嫌い」が急増しているのか!

 日刊ゲンダイDIGITAL 


 【転載開始】


 ■就活生の7割が敬遠・・・ 

 なぜ「転勤嫌い」が急増しているのか 

 公開日:2019/03/28 


 来春大学を卒業する学生の 

就職活動が解禁されて1カ月 

が経つ。 

今年も学生有利の売り手市場 

だが、就活生の動きに異変が 

見られる。 


 これまで男子学生は転居を 

伴う転勤があり、 

仕事内容や昇進に限度がない 

総合職を、女子学生は転勤は 

ないが、昇進は限られる一般職 

を選択するのが一般的だった。 

ところが最近は、転勤のある 

総合職を敬遠し、転勤のない 

一般職を選ぶ男子学生が増えて 

きたという。 


 就職、進学情報の提供や 

調査等を行う「ディスコ」 

(東京都文京区=新留正朗社長)

が2019年卒業の就活学生に 

「あなたが理想としている働き方」 

についてアンケートをしている 

(18年3月調査)。 

それによると、 

「ひとつの場所で働きたい」 

「どちらかというとひとつの場所 

で働きたい」と答えた大学生が 

67.6%(5671人が回答) 

と、約7割が転勤を敬遠している 

のだ。 


 また、昨年9月時点の調査では、 

内定率89.2%のうち37%の 

学生が内定を辞退し、 

その中の約39%は条件が合わない 

とし、その理由を 

「勤務地の転勤がある」と42.5% 

が答えているのである。  


 「18年卒の学生は69.4%、 

17年卒でも67・9%の学生が 

転勤を嫌うという調査結果が出て 

います。一人暮らしの不安、家庭 

を持てば家族と離れたくないという 

理由です。ただ、転勤は出世に 

つながります。転勤を嫌うという 

のは、将来の出世も考えないという 

ことでしょう」 

(同社・吉田治広報担当)  


 一方、転勤のない企業を志望する 

学生が増えてきたことで、 

企業の採用状況も変化してきている。 

たとえばNTTデータは、 

転居を伴う転勤は本人の同意なし 

には行われない。 

またサントリーでは、社員との 

ニーズのミスマッチを防ぐため、 

「入社1年目から年1回、本人 

と所属長の面談で(勤務希望を 

含めた)中長期のキャリアビジョン 

を話し合い、その情報を基に定期

異動につなげています」 

(同社広報部)という。 


  従来から全員が総合職の募集を 

しているソニーでは対応は早い。 

 「うちは本人が自分でキャリアを 

築くという考えが基本です。転勤

はありますが、部署の異動や転勤 

は人事部から強制的に辞令が行く 

ことはありません。人事部から打診 

はありますが、基本的に本人の希望 

で決まります」 

(同社広報室)  


 転勤は出世に不可欠といわれる 

金融機関でも、就活生の動きに 

変化が見られるようだ。  


 「一般職志望で応募してくる学生 

が増えています。また、転居を伴う 

転勤のない特定総合職とか、地域 

限定総合職を選択する学生も増えて 

きています」 

(前出の吉田氏) 


 東海大学の元教授で就職部長を 

務めた小野豊和氏が言う。  


 「その会社の仕事が好きだとか、 

仕事に成果を求める学生が少なく 

なりました。残業はしない上に、 

楽をしても給与がもらえるという 

働き方改革が学生をダメにして 

いるんです。転勤を敬遠するのは、 

社会の中で自分を試そうとせず、 

スタートからリスクを避ける学生 

が増えたということです」  


 働き方改革、売り手市場が学生 

の働く意欲を変えているのは間違い 

ない。 


 (ジャーナリスト・木野活明) 


 【転載終了】 

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 これから、益々日本の競争力が 

落ちていくということになるの 

でしょうかね? 


 前記事にリンクしてきそうな記事 

ですね。 


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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