「令」の字と国書から採ったという宣伝文句に感じる違和感!

 永田町の裏を読む 


 【転載開始】


 ■「令」の字と国書から採ったという 

 宣伝文句に感じる違和感 

 公開日:2019/04/11 


 先週に続き、新元号について。 

もう決まったのだから素直に受け入れ 

ればいいじゃないかというご意見も 

あろうかと思うが、どうもしっくり 

こない感じがどこから来るのかを 

考えている。 


 ひとつには「令」という字そのものの 

多義性ということがある。 

普通は「令嬢」「令息」など「よい」 

「立派な」の意味で用いられ、 

だから外務省もこれにビューティフル 

と英訳をつけた。  


 しかしそれにしては「令色」 

(他人の気に入るように顔色をうかがう) 

といういやらしい使われ方があるのが気に 

なるし、「令見」と書いて「みせしめ」と 

読ませることもある。 

「令状」「令書」「令達」など上から下に

向かって命令するというニュアンスの場合

も多く、もともとは神官がひざまずいて

神意を聴く姿から象形された文字なので、 

上から目線は当然なのかもしれない。 

そうだとすると、 英BBCが最初にオーダー

と訳したのは的確だったことになる。 


 もうひとつには、初めて国書から 

採ったという宣伝文句への違和感である。 

万葉集は国書には違いないが、 

「初春令月、気淑風和」という部分は 

漢文で書かれた序言の一部で、 

しかも何百年も前の後漢の人である 

張衡の「帰田賦」にある 

「仲春令月、時和気清」をもじったもの

だというから、要するに中国中心の漢字

文化圏の 手のひらの上の出来事なので

ある。  


 さらに言えば、平成は「地平天成」 

(書経)、「内平外成」(史記)の 

四字熟語的な表現から2字を採って 

いるので、文字同士につながりと 

いうか緊張感があるのに対して、 

今度の場合はその1行の中の文字を 

適当に(?)ピックアップしている 

ようなので、2字の間に意味的な 

緊迫感が乏しい。  


 そうはいっても、本文の和歌で 

使われているのは万葉仮名で、 

漢字の意味とは無関係の音声記号と 

して並べられているだけなので、 

その一句から漢字2字の取り合わせ 

を選ぶというのは全く意味がない。 

だから漢文の部分から選んだのだが、 

それを国威発揚的に言い立てるのは 

見当が狂っている。 


 余談。 

張衡は皇帝を囲む宦官や儒家の腐敗に 

腹を立て、官職を辞して故郷に帰り田を 

耕したいとうたった。 

中西進氏は、安倍政権の安保法制と 

9条改憲に反対する「総がかり行動」 

の賛同人に名を連ねているほどの 

リベラル派なので、新元号に政府批判 

のメタファーを埋め込んだと言う人も 

あるが、それはいくら何でもうがち過ぎ 

というものであろう。 


 【転載終了】

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 「令和」は、安倍総理が「安」の 

一字を東宮に拒否され、3月27日に 

官邸が急遽要望として出してきたよう

です。


 3月27日は、発表まで5日という 

ことです。 


 他に候補が五つあるのに、なぜ? 

なのでしょう? 


 どう見ても不自然ですね。 


 一つぐらいまともにできないので 

しょうかね。 


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