GW10連休が招く育児疲れ・・・

 日刊ゲンダイDIGITAL 


 【転載開始】


 ■GW10連休が招く育児疲れ・・・ 

 虐待という悲劇を回避するには 

 公開日:2019/05/03  


 10連休は折り返しに入ったが、

「まだ終わらないのか」とタメ息 

をついている母親もいるのでは 

ないか。 

連休中は休園の保育園が多く、 

仕事があっても勤務先を休まざる 

を得ない母親がほとんど。 

ぶっ通しの育児に疲労がたまり 

つつある頃かもしれない。  


 「子どもを叩きそうになったら、 

少しの間、その場を離れることで 

怒りの気持ちを和らげることができ 

ます。子どもの様子が分かる範囲で、

隣の部屋に入ったり、ベランダに 

出たりして自身をクールダウンさせ 

てください。6回深呼吸するだけでも

効果があります」 

(NPO法人「児童虐待防止全国 

ネットワーク」吉田恒雄理事長)  


 そういえば先日、育児ストレスが 

引き金となり、生後11カ月の三つ子 

の次男を殺害したとして、母親に 

懲役3年6カ月の実刑判決が言い渡

された。

親の育児疲れによって引き起こ 

される虐待は後を絶たないが、

この ニュースは三つ子、

多胎児育児の厳しさが露呈した

ことになり、多くの注目を浴びた。

現在、情状酌量を求め、 

署名活動も行われている。


 親であれば誰しもが子どもは可愛い 

もの。 

しかし、子どもを1人育て上げるには 

並大抵ではない努力が必要とされる。 

それが双子や三つ子の多胎児世帯や 

年子、多くの兄弟児がいる多子世帯 

であればなおさらだ。 

しかし大の大人といっても人間そこ 

まで強くはない。 

“ワンオペ育児”と昨今では言われて 

いるが、多胎児や多子育児は、 

その言葉で片付けられるほど甘くは 

ないのだ。 


 そんな母親をサポートするために、 

行政による様々な育児支援が用意は 

されているが、料金(市区町村の 

ファミリーサポート1時間700 

~1000円=2人目以降は半額、 

一時保育1日2000~5000円) 

も多胎児、多くのきょうだい児が 

いる親にとっては決してリーズナ

ブル とはいえず、なかなか手を出し

づらい のが現状だ。

実の親や夫の親がサポートしてく

れれば多少の援助にはなるが、

遠方であったり、働いていたりと頼る 

ことが厳しい母親も多くいる。 


 そうすると、一気に負担は母親に 

のしかかってくる。 

筆者も実の親、夫の親ともに遠方で 

あり、なかなか頼ることができな 

かった。 

さらに双子ということで片方が我慢 

できるわけもなく、オムツ替えと 

食事に明け暮れ、途方に暮れていた。 

平常ならいいが、2人そろって体調 

を崩すと私の心のバランスも一気に 

崩れることが多々あった。 


 最悪なことを考え、親に早めに 

SOSを出すようにしていたのだが、 

親がすぐに駆け付けられないことも 

多くあった。 

さらに夫の転勤先にいたものだから、 

友人をはじめ頼るツテが全くなかった 

のだ。  


 「母親が育児ストレスを抱え、 

SOSを出しているにも関わらず、 

誰もそれをキャッチしてくれない 

状況が続くと虐待に結びつきやすく 

なります。特に夫の協力が得られな 

かったり、実の親に頼りづらかった 

り、近隣との付き合いもあまりない 

ときには、孤立した育児になりがち 

です。また、母親自身が他人を頼り 

にするのが上手でなく、自分で問題 

を抱え込んでしまうときには、育児 

困難な状況が重なり、虐待に至って 

しまうことがあります」

 (前出の吉田理事長)


 ■虐待は周囲の人間が気付くことも大事 


 筆者自身も「起こってからでは遅い!」 

と思い、保健師に相談したものの、 

スペシャリストではないため、当たり 

障りのない話しかしてくれず、さらに 

高度なサポートを求め、児童相談所に 

自ら電話をかけたものの、 

「24時間受け付けている電話がある 

のでそこに電話をしてください」と 

言われたのみ。 

実際に虐待が疑われるケースでなければ、 

なかなか行政は動かないものだと感じた 

経験がある。 


 千葉県野田市の小学4年生の 

栗原心愛さんが、父親の虐待によって 

死亡した事件を受け、政府は体罰の禁止 

を明文化した児童虐待防止法の改正案を 

国会に提出し、来年4月1日からの施行 

を目指している。 


 「今後は妊婦健診や両親学級、乳幼児 

健診などで、『体罰に頼らないでもでき 

る育児の方法』を学ぶ機会を増やして 

いくことが必要です。虐待は親本人だけ 

ではなく、周囲の人間が気付くことが 

大事です。少しでも『これは虐待では 

ないか?』と感じたら、『全国児童 

相談所共通ダイヤル(189)』に通告 

してください」(前出の吉田理事長) 


 カッとしたら離れて深呼吸。 

それを知っておくだけでも、 

十分虐待は防げるのではないだろうか。 


 (ジャーナリスト・中西美穂) 


 【転載終了】 

 *************************** 


 子育ては、なかなか難しいところも 

ありますが、やはり、我が子への愛しさ 

が上回りますね。  


 私は、いまだに妻に言われます。

「あなたは息子たち、大事、大事で、 

あなたがお腹を割って生んだのよね」と。

 今は、孫が加わりましたが!(笑い 


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

0コメント

  • 1000 / 1000