悪夢の民主党政権と罵ったら、実は安倍政権のほうが悪夢だと・・・
MONEY VOICE
【転載開始】
悪夢の民主党政権と罵ったら、
実は安倍政権のほうが悪夢だと
判明した18年GDP結果
政府の言う「戦後最大の景気拡大」でも、
GDPはたったの0.6%増
■GDPプラス成長に忖度が見える・・・
注目の1~3月GDPの速報値が発表
されました。
内閣府が5月20日に発表した1~3月期
のGDP速報値は、物価変動の影響を除く
実質で前期比0.5%増、年率換算では
2.1%増となり、2四半期連続のプラス
成長を示現しています。
民間予測の中央値は前期比0.1%減で、
年率では0.3%減ではないかとされて
いたわけですから、予想外にいい数字
となったわけです。
しかし毎回お伝えしているように、
日本が世界に誇る国家統計疑惑の殿堂・
内閣府の発表ですから、10月の消費
増税完全実施に向けて忖度した数字
でしたと言われても「ああ、そうですか」
と納得するぐらいのもので、特段数字が
改ざんされていても、もはや驚くべき
状況ではないといえます。
ただ、個人消費はマイナスですし、
輸出も輸入も減少した中で、とくに輸入
が大きく減ったことが見かけ上のGDP
の成長率を支える形となっており、
またなんともインチキくさい仕上がり
になっていることは確かです。
恐らく今後、確報値・確々報値がこの
先でてくると、
「本当はマイナスでしたごめんなさい」
という、とんでもない修正が入る可能性
は十分にありそうな状況です。
しかし、恐らくこの数字をもって、
消費税の増税は無理やり実施の運びと
なるのでありましょう。
しかし、この嘘か本当か判らないGDP
の数字を細かく眺めてみますと、
安倍首相が口にする話とGDPの成果実態に、
かなりの齟齬が発生していること 見えてきます。
■アベノミクスの成果はあったのか?
過去12年間の国内実質GDPの推移を
見てみましょう。
今回の四半期速報値とともに発表された
2018年の実質GDPを加えると、
次のようになります。
2007年: 1.65%(福田内閣)
2008年:-1.09%(麻生内閣)
2009年:-5.42%(リーマン危機後:
民主党政権)
2010年: 4.19%(金融危機後の
リバウンド)
2011年:-0.12%(東日本大震災)
2012年: 1.50%(野田内閣 → 安倍内閣)
2013年: 2.00%(アベノミクス開始)
2014年: 0.34%(消費税増税)
2015年: 1.11% 2016年: 1.03%
2017年: 1.51%
2018年: 0.6%(戦後最大の景気拡大)
上記推移を見ると、2013年の
アベノミクス開始時に実質GDPが大きく
伸びています。
しかし、政権が交代していきなり実質GDP
が高い伸びを示すなどということはありえ
ないわけで、実は2011年の東日本大震災の
おかげて復興事業の莫大な公共投資が増え
たことが実質GDPの増加に寄与したわけです。
厳密にいえば、この投資のために国債が
発行され、裏で日銀が粛々と買っていただけ
です。
流行りのMMT理論(現代金融理論)的に
言えば、十分に成長なのかも知れません。
しかし、別に安倍内閣でなくても復興投資
は行われていたはずで、たいした成果で
ないことはあきらかです。
端的に言えば、アベノミクスの政策とは
なんら関係はありません。
■戦後最大の拡大で実質GDPの伸びは
0.6%ぽっきり
一方、内閣府が御用学者だけ集めて行う
景気判定会議では、アベノミクススタート
以来の景気が戦後のいざなぎ景気を超え、
さらにいざなみ景気まで超えて拡大期間が
延長したと判定しています。
ですが、蓋を開いてみれば2018年の
実質GDPの伸びは0.6%ぽっきり。
生活実感に近い名目GDPでも0.5%増に
過ぎないことが判明したわけです。
この数字とて嘘か本当かわかりませんが、
すでに弄りに弄ってもこの程度の数字しか
でないのに、戦後最大の景気拡大であった
わけです。
どちらも内閣府が発表しているデータです
が、いったいどう説明されるのでしょうか。
民主党政権より、足元の安倍政権のほうが
悪夢に近い ここのところ安倍首相は
「悪夢の民主党政権」という言葉をしきりに
つかって、過去の民主党政権時代の成果を悉く
揶揄する発言を連発しています。
盟友のトランプ大統領も対立する政党と中心
人物にはめちゃくちゃな暴言を吐くわけです
から、政治家が敵対する勢力を揶揄するのは
世界標準で、それほど驚くべきものではない
のでしょう。
ただ、実質GDPという経済評価の根本的な
数字を追いかけてみますと、民主党政権時代
が悪夢とばかりは言えないものがあり、
ややもすれば2012年からの安倍政権のほうが
さらに悪夢になりかかっていることがわかり
ます。
安倍政権は、ほかの政権を迂闊に揶揄する
とブーメランになって自分の頭の後ろに直撃
することをよく考えて発言するべき状況です。
■無理やり株価を上げても、個人消費と
所得は伸びない
時の政権というのは、対外的な政治状況や
自然災害などの影響を受け、どれだけ適切な
経済政策をしていても、それが短期間に端的
にGDPなどの数字に表れるのは極めて難しい
わけです。
それが長期政権ともなれば、それを一定の
成果として示現させることも可能になるもの
です。
この6年のアベノミクスとやらの成果を見ま
すと、日銀が財務省とグルになって国債を莫大
な金額で買い支え、金利を下げたままETF買い
で株価を大きく押し上げて円安を示現させた
ことは、確かに数値的にも大きな成果になり
ました。
しかし当然、GDPには株価の上昇などは
反映されませんから、個人消費とそれを
支える実質所得の伸びがまったくなく、
結果的にマイナスに陥っています。
個人消費と所得が伸びていないことは、
国民の景気回復感をまったく醸成させること
ができないまま今日に至っていることでも
よくわかります。
■秋の消費増税は強行される?
恐らく安倍政権は、このまま強引に秋の
消費増税と貫徹するつもりなのでしょう。
このままでは増税の前倒し需要さえ見通せ
ない状況です。
為替相場を読むには、とくに景気を先取り
して動くここからの株価の動向を注視する
必要が出てきているようです。
【転載終了】
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相変わらずな人です。
自分たちの失政を誤魔化すために、
民主党の政策を悪夢だと貶める人間
のおぞましさですよね。
どう見ても、国のトップに相応しい
人物とは思えないのですが。
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