米中貿易戦争・・・石油危機パニックの再来か!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■米中貿易戦争の加熱で古紙不足
石油危機パニックの再来か
公開日:2019/05/22
ティッシュがない――。
首都圏など一部の店舗でティッシュが
品薄になり、数量制限をする店が続出
している。
4月の王子製紙春日井工場の火災が
直接の原因とされるが、実は、
古紙不足も背景にある。
米中貿易戦争は、半導体や5Gなど
ハイテクだけでなく、ティッシュや
段ボールの原料である古紙をめぐって
も繰り広げられているのだ。
制裁関税合戦が続いている米中貿易
戦争。
昨年8月、中国は米国への報復措置と
して、米国から輸入する古紙の関税を
25%に引き上げた。
「中国にとって米国は古紙の最大の
輸入国です。25%の関税が発動され
て以降、中国は古紙の調達先を日本に
シフトしました。その結果、日本国内
で古紙が足りなくなり、逼迫しました」
(日本製紙連合会総務・広報部の担当者)
実際、中国向けの古紙の輸出価格は
高騰。
関東製紙原料直納商工組合の昨年10月
積みの輸出価格は1キロ=27・5円と
同1月積み比43%も高く、17年7月
の過去最高値(27・7円)に迫った。
「需要が旺盛で価格が上がれば量産すれ
ばいいのですが、古紙の場合はリサイクル
なのでコントロールできません。古紙は、
いらない時にあって、欲しい時にないこと
が日常茶飯なのです。過度の需要は大混乱
を起こします」
(ジャーナリスト・木野活明氏)
■トイレットペーパーや段ボールも・・・
2018年の中国の古紙の輸入量は、
米国からが前年比45%減と制裁関税の
影響で大幅に減った。
しかし、それでも636万トンでダントツだ。
日本からの輸入は9%増の275万トン。
昨夏以降、日本にシフトしたといっても、
米国の半分にも届かない。
つまり、米中貿易戦争が長引き、中国が
米国産古紙離れをいっそう加速させれば、
日本の古紙が中国に持っていかれる余地
がまだあるということなのだ。
「構造的に不況だった製紙業界は、
リサ イクルの古紙を使う努力をして
きました。 工場のラインも古紙を使う
前提になって います。中国による日本
の古紙輸入増が 一時的ではなく、
長引くことになれば、 ティッシュだけ
でなく、トイレットペーパー や段ボール
も品薄になりかねません」
(木野活明氏)
1973年のオイルショックでは、
「商品がなくなる」と思い込んだ消費者が、
トイレットペーパーを求めてスーパー
に殺到。
大行列ができた。
米中バトルが収束しなければ、あの悪夢が
再来してしまう。
【転載終了】
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オイルショックは、私が就職した翌年
でしたが、一気に景気が冷え込みました。
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