消費増税強行ならリーマン級危機・・・!?
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■4-6月期GDPはボロボロ濃厚
消費増税強行ならリーマン級危機
公開日:2019/05/29
1~3月期の国内総生産(GDP)
速報値は、物価変動を除いた実質で
前期比0.5%増、年率換算で
2.1%増と、民間の予想に反して
ソコソコだった。
消費増税を予定通り行いたい財務省
はホッとしていることだろう。
今回、個人消費と設備投資が
マイナスだったのに、全体で
プラスに転じたのは、輸入の大幅減
が外需寄与度を高め、公共投資が
内需寄与度をプラスに浮上させ たからだ
(別表参照)。
4~6月期は、その“カサ上げ”の
反動が確実に来る。
【外需】財務省が22日に発表した
4月の貿易統計によると、輸出から
輸入を差し引いた貿易収支は
604億円と黒字をキープしたが、
黒字額は前年同月に比べ、9割も
減った。
米中貿易戦争激化で5、6月の
輸出低下は必至。
輸出が輸入を大きく上回りそうに
ない。
これら1~3月期の特殊要因が
なくなる上、他も悪材料だらけだ。
【個人消費】1~3月期の▲0.1% は、
食品などの値上げで消費が落ち込んだと
説明されるが、値上げの 実施は3~6月が
多い。
値上げの影響を4~6月全月で受け、
いっそう消費は冷え込む。
【設備投資】5月以降の出口の見え
ない米中全面対決で投資に躊躇する
心理は強まる。
「秋の消費増税を見据えた駆け込み
需要がある住宅投資だけは、次期も
プラスの可能性がありますが、他は
軒並みダメでしょう。ただ、4~6
月期GDPの発表は8月20日ごろ。
参院選挙は終わっていて、どんなに
悪くても、消費増税のブレーキには
ならないでしょう」(経済紙記者)
4~6月期GDPがボロボロなのに、
増税強行――。
リーマン・ショック級の秋になりそうだ。
これらは、特殊要因。
その反動を含め、次の4~6月期GDP
は目も当てられないものになるのが濃厚だ。
【公共投資】1~3月期は年度末で、
公共投資が増えるのは当たり前だが、
今年はいつもと様子が違ったという。
「1~3月期のGDPがマイナスになる
と、消費増税延期が現実味を帯びる。最近
は、建設工事などは人手不足などで工事の
遅延が常態化していますが、麻生財務大臣
が年度内に確実に公共事業の予算を消化
するようにハッパをかけたようです。それ
が奏功し、公共投資がダントツで貢献する
結果になりました」(財務省担当記者)
【転載終了】
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「リーマン級の危機で増税先送り」ではなく、
「自らの増税でリーマン級危機を招く」という
ことでしょうかね。
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