大規模早期退職者を出した富士通の社内事情・・・

 日刊ゲンダイDIGITAL 


 【転載開始】


 ■2850人削減へ 

 大規模早期退職者を出した富士通の社内事情 

 公開日:2019/05/30 


 今年に入り上場企業の希望・ 

早期退職者募集が急増している。 

これまでのリストラ型から、 

グローバル社会に対応する 

ビジネスモデル型への変化が 

指摘されている。 

注目されるのが2850人の 

早期退職者を出した富士通だ。 

同社が早期退職者募集に踏み 

切った背景を幹部社員が語る。 


 「うちは昨秋に事務部門社員 

3割に相当する5000人の 

配置転換を実施しました。本体 

より稼ぐSE子会社3社を吸収 

合併したことで、もともと 

多かった間接部門の社員がさら 

に浮いたためです。配置転換先 

はほとんど営業部門への異動で 

した」 


 さらに聞いてみると、 

深刻な社内事情がうかがえる。 


 「間接部門の社員はSE関係 

の会社、及びSE担当から総務、 

経理に回されたケースが圧倒的 

に多く、『技術者が総務で何の 

仕事をしろというのか』『ソフ 

トの開発をやらせないから稼げ 

ないんだ』といった不満を仲間 

同士でまき散らす者が増えてきた。

こんな社員でも辞めろとは言えま

せん。文句を言うなら稼いでこい

と、ほぼ全員を営業に配置転換

したんです」 


 そして、昨年12月から今年 

1月末まで、45歳以上の社員 

を対象に早期退職者の募集を 

実施。 

同時に配置転換の対象者全員に 

面談を行い 

「応じない場合は人員削減する」 

(塚野英博副社長)と迫ったのだ。 

最終的に当初の5000人のうち 

約6割に当たる2850人が 

早期退職に応募した。 

先の幹部社員が言う。  

「うちは外資系企業と争う仕事が 

多いのですが、彼らと戦うとなれば、 

やる気のない社員ではとても太刀打 

ちできません。ところが部下たち 

からは、『給与もそこそこもらえる 

し、現状の生活で何も不満がない』 

という声が出てくる。うちの会社に 

いれば定年まで大丈夫と本気で 

思っている。こんな社員が増えたら、

会社は潰れます」  


 同社は60歳定年で、定年後は 

希望すれば65歳まで再雇用が 

可能になる。 

今回の早期退職制度では、65歳 

まで富士通で働いた金額を退職金 

とは別に支払う優遇措置を付けて 

いる。  


 「そのおカネをもらった上、次 

の会社も紹介するという優遇を 

してでも辞めて欲しい社員が数 

多くいたということです。実は、 

本来会社が辞めさせたい人員は 

5600人でした。そのうち面接 

でまだやる気があると見て、残し 

た社員は2750人でした」 

(前出の幹部)  


 希望・早期退職者募集企業の 

調査をしている東京商工リサーチ 

の友田信男常務が言う。  


 「IT化やグローバル社会の 

中で、企業は生き残りのため 

新しいビジネスモデルを模索 

しています。それに対応できず、 

付いていけない社員を対象に 

するのが、今の早期退職者募集 

です。企業の変化に対応でき 

なければ若手も早期退職の対象 

になる。この動きは今後さらに 

加速していきます」 


 アステラス製薬、中外製薬など 

業績の良い製薬会社も早期退職者 

を募集した。 

人手不足がいわれる中、好業績で 

人材が集まる上場企業だからこそ、 

思い切った早期退職者の募集が 

できるのだ。

 (ジャーナリスト・木野活明) 


 【転載終了】 

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 ・働きアリの中に、2割の一生懸命 

 働くアリ。

 ・6割の適当にやってるアリ。

 ・2割のさぼっているアリ。 

がいるそうです。  


 2-6-2の法則というそうですが、 

企業論理は、この法則に従ってリストラ 

するそうです。 


 今後、大手のリストラが頻繁に行われ 

る可能性がありますね。 


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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