遠のく北方領土・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■遠のく北方領土・・・
平和条約交渉「打ち切り合意」
の衝撃情報
公開日:2019/06/01
北方領土返還を巡るロシアとの
平和条約締結交渉は遅々として
進まない。
河野外相とラブロフ外相が31日、
平和条約締結に向けた交渉責任者
として4回目の会談に臨んだが、
成果なし。
共同記者発表で河野は
「乗り越えるべき課題の輪郭は
だいぶ明確になってきている」と
強調したが、平和条約交渉の打ち
切りで合意したという衝撃情報が
流れている。
外相会談は当初予定していなかった
一対一の会談を約40分間行った後、
全体会合が実施された。
合意したのは、北方領土での共同
経済活動の早期具体化に向け、
今月11日に局長級の作業部会実施。
海産物の養殖、温室野菜の栽培、
観光ツアー開発、風力発電の導入、
ごみ減らし対策――の5項目の実現
を目指すという。
北方4島を事実上管轄するサハリン州
と北海道の間で短期滞在のための査証
(ビザ)を相互免除する案も議題に
なった。
大阪でG20首脳会議が開催される
タイミングの29日に26回目の
日ロ首脳会談が予定されている。
筑波大教授の中村逸郎氏 (ロシア政治)
はこう言う。
「安倍首相は北方領土返還をどうやら
あきらめたようですね。ロシア大手紙の
イズベスチヤ(5月27日付)のスクープ
記事に沿って日ロ交渉は展開しているよう
です。ロシア外務省高官の話として、平和
条約交渉の打ち切りで日ロは合意済みだと
報じていました。4月中旬に安倍政権は
対ロ政策を抜本的に変えていたのです」
伏線は4月23日に公表された
2019年版の外交青書だ。
18年版にはあった
「北方四島は日本に帰属する」との表現が
削除された。
それ以前から安倍政権は腰が引け始め、
昨年11月の日ロ首脳会談以降はロシア
を刺激しないように「帰属の問題」
「ロシアによる不法占拠」といった
従来の言葉を国会答弁などで避けるよう
に なった。
2月の「北方領土の日」に開催された
「北方領土返還要求全国大会」に出席
した安倍首相は「我が国固有の領土」
という表現を使わなかった。
記者発表での河野も同様で、主権や
歴史認識など北方領土を巡って日ロが
対立する点について
「明確に日本の立場を明らかにした」
とする一方、「日本固有の領土」
「不法占拠」というワードは一切使わ
なかった。
「ビザの相互免除はサハリンと北海道
とされていますが、両国の全土適用が
検討されているようです。実現すれば
ロシアが事実上支配する北方4島への
自由な訪問が可能になる。ただし、
日本 のパスポート持参で、です。つまり、
北方領土がロシア領であると認めること
になる。安倍政権は今月の日ロ首脳会談
で両国全土でのビザ相互免除で合意し、
G20の大きな目玉にしようとしていま
す。これが現実になれば北方領土返還交渉
はオシマイです」(中村逸郎氏)
安倍首相は当初、G20に合わせた
平和条約締結の大筋合意を狙っていたが、
それが無理となると姑息な“成果”のすり
替え。
「われわれの世代で解決する」というのは、
こういう意味だったのか。
【転載終了】
**************************
北方領土、北朝鮮、すべて失敗という
ことでしょうね。
最後の頼みは、米国とイランを取り持つ
ことですが、果たして安倍首相にこの重責
が務まるのか?
0コメント