完全に行き詰まった日本の景気刺激策!
MONEY VOICE
【転載開始】
景気悪化に日銀も打つ手なし。
刺激策のはずのマイナス金利
が経済を冷やしている
2019年6月6日 ※抜粋
利上げも利下げもできない、
完全に行き詰まった日本の景気刺激策
■景気刺激策のはずのマイナス金利が
景気を冷やす
本来、低金利で借り手の金利コストを
下げ、投資を促すはずでしたが、
銀行が貸出をしにくくなって却って
金融機能が後退し、景気を圧迫する面も
見られます。
年金や資産運用会社も運用ができず、
年金財政を圧迫し、生命保険料の引き
上げなどで国民生活を圧迫する面が
出ています。
マイナス金利が却って金融を収縮させ、
景気を冷やす面があります。
また、国債価格の高騰で、日銀は大量
のバブル国債を保有していることになり、
今後金利が正常化、つまりプラス圏に
上昇すると、日銀は膨大な国債の評価損
を抱えることになります。
国債発行高の約半分を日銀が保有し、
国債市場の流動性が低下し、市場機能
が低下しています。
金利低下をよいことに、政治的には財政
拡張意欲を刺激し、財政規律が後退して
います。
■ドイツ銀行は経営危機に
ドイツの国債利回りは日本以上に
マイナス幅が大きく、この異常な低金利
がドイツの銀行収益を圧迫、ドイツ銀や
コメルツ銀など大手銀行が経営危機に
瀕しています。
また低金利で財政規律が緩み、
イタリアは規律違反の罰金を払わず、
むしろEUの規律緩和を求めています。
長期金利の低下は、国債などの資産
価格高騰、バブルを生みだし、金融市場
を不安定にしています。
そこへ、金融政策の行き詰まり、閉そく感
の強まりから、MMT(現代金融理論)の
ような極端な理論が登場し、節度を破壊し、
さらに危機に瀕している財政依存を正当化
する作用を持っています。
これがもたらす次の金融危機では、
資産バブルが弾けて市場の混乱が大きく
なるリスクを秘めていることになります。
■完全に行き詰まった日本の景気刺激策
主要国では景気悪化が懸念される中で、
日欧では中銀による追加緩和が期待され
るようになりました。
景気を刺激するにはむしろ長期金利を
上げたいところですが、これは「引き締め」
ととられ、景気悪化時の引き締め策は
通貨高、株安リスクもあり、通りにくく
なっています。
かといって従来型の利下げ、金融緩和
はすでに行き詰まっています。
景気が悪化するたびに中銀幹部の頭痛
がひどくなりそうです。
【転載終了】
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金融関係や保険業界が日本国債を購入
できず、日銀が国債発行高の約半分を
保有すること自体異常です。
これだけでも経済政策の失敗ですよね。
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